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トキが舞うふるさとを目指して~朱鷺サポート隊11年の軌跡~
朱鷺サポート隊は全国の高校で唯一、トキ保護の普及啓発活動を行なっているボランティアグループで、トキと人とが共に暮らせる「朱鷺の里」の再生を目的に、多種多様な取り組みをタイムリーに行なっています。
朱鷺サポート隊は、①石川県でのトキの分散飼育を後押しする ②トキの絶滅の原因や人と共生できる環境づくりを学習する ③トキ保護の普及啓発と里山の保全に取り組むことを活動目標にしています。そして、トキの学名が“ニッポニア・ニッポン”であることから、毎月「22日はトキの日」を提唱し、トキの学習活動や保護活動、また、普及啓発活動に取り組んでいます。
学習活動は、今年度で11回目となる「佐渡トキ研修会」を中心に、いしかわ動物園での「トキ学習会」もほぼ毎年開催するなど、トキに関する知識と理解を深めてきました。
トキ保護の普及啓発活動は、津幡町内の幼稚園や保育園、放課後児童クラブ、いしかわ動物園など県内各地で、また、佐渡のトキ資料展示館など、さまざまな機会と場所を利用して行なってきました。具体的な取り組みは、①トキの折り紙作り ②全国のトキ飼育施設への「千羽トキ」の贈呈 ③トキの写真と押し花をポストカードに飾る「トキメキカード」作り ④松ぼっくりのストラップ・ミニツリー作り ⑤トキや動物のぬり絵教室 ⑥トキの絵文字が浮かび上がる「トキメキリンゴ」の創作と活用 ⑦手作りの着ぐるみ「トッキー・メッキ―」の制作と活用 ⑧自作の紙芝居「はばたけトキ」の制作と上演 ⑨トキの絵本「ねえトキってしってる?」とトキのポスターの配付と活用 ⑩トキのポストカードの作製と配付など、多種多様な取り組みをタイムリーに行なっています。
里山の保全活動は、耕作放棄地をビオトープにして、トキや野鳥の餌場造りを行い、完成後は、いしかわ動物園のトキに与えるドジョウの養殖田としても利用しました。また、地域の営農組合と提携して、無農薬米「どじょっこ米」の栽培に取り組むなど、地域連携も進展させました。
更新日:2019.12.26 ※記事の内容は投稿当時のものです