生物多様性5つのアクションたべようふれようつたえようまもろうえらぼう

conserve 

(日本語) ごんぎつねを守れ!~アニマルパス整備による生息域の拡大~

隣接する森と森をつなぐ動物専用道「アニマルパス」を整備し、工場周辺に生息するキツネなどの小動物の生息域を拡大し個体数を増やすことで、地域の活動目標である”ごんぎつねと住める知多半島”を目指す。


小動物の安全を守る動物専用道「アニマルパス」を工場内に整備

<地域貢献=ごんぎつねを守ろう>
童話「ごん狐」の舞台である愛知県の知多半島では近年キツネの個体数が減少しており、それはキツネの生息域が狭まっていることが原因のひとつと考えられています。そのような中、弊社東浦工場に隣接する森でキツネの営巣が確認されました。しかし工場付近の森は道路で分断されており、キツネが道路を横断中に車に引かれる事故が発生し、地域の課題となっていました。 そこで、弊社が生物多様性保全活動の目標と掲げる”緑をつなぐの実現”の推進と、弊社が加入し愛知県が主導する「知多半島生態系ネットワーク協議会」の目標である”ごんぎつねと住める知多半島を創ろう”に貢献するために、2015年10月から検討を重ね2018年4月にキツネを象徴種とした、隣接する森と森をつなぐ動物専用道「アニマルパス」を工場内に整備しました。この活動は愛知ターゲット5”生き物が暮らす場所が失われるスピードを抑えること”にも貢献しています。
<独創性=企業敷地内に整備、継続性=定点カメラの観測>
企業緑地を活用したアニマルパスの整備は全国的にも珍しくユニークな活動です。整備内容については、協議会関係者や有識者と現地でワークショップを開催し、出席者からの意見や知見を参考に設計しました。具体的には、アニマルパスの両側に小動物が敵から身を隠すことができ、エサにもなる地域在来種を植樹しました。また定点カメラを複数設置し、小動物の往来状況を継続的に確認しています。
<参加性=自社の活動に親しみを>
従業員と家族を対象にアニマルパス完成イベントを開催しました。イベントでは、紙芝居を使って生物多様性保全活動の意義やアニマルパスの目的について理解を深めた後、アニマルパス内に苗木を植樹しました。また社内イントラネットで定期的に情報を展開することで、会社全体で生物多様性保全活動を身近に感じてもらっています。


企業が地域と連携した先進的な取り組みとして各種メディアに掲載

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです