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守れ!地域の希少植物!!

私たち自然環境コースでは、地域の希少植物の保全活動を行なってきました。近年では、国指定天然記念物に焦点を当てて、湿地植物を守っています。

四日市農芸高校自然環境コースでは、地域の希少植物の保全活動に2013年から取り組んでいます。そのスタートとなったのが四日市市の西坂部ある国指定天然記念物御池沼沢植物群落の保全活動に協力することでした。

保全活動といっても、市の社会教育・文化財課の石毛さんのご指導のもとに草取りをしているだけなのですが、少しずつその中で湿地植物に関する知識を深めてきました。江戸時代の地図を見ると、ここには大池という池が存在しており、乾燥化の進行とともに湿地になっていったといわれています。現在はこの湿地が2分されていて、東部指定地と西部指定地に分かれています。東名阪自動車道や県道の造成に伴い、地下水をくみ上げて放水しないと湿地が維持できない状況にあります。今年の夏も、東部指定地に広がるセイタカアワダチソウをはじめとする外来雑草を駆除することに協力しましたが、なかなか作業が進みませんでした。環境を守ることの大変さを感じる1日となりました。

また、今年度から新たに始めたのが四日市市の桜町旭谷のシデコブシ保全活動です。そのきっかけは、三重県農林水産部みどり共生推進課野生生物班の和田さんに声をかけていただいたことです。4月に自生地の状況を確認するために、一緒に山を歩きました。7月には、「どのように保全活動を展開したらよいか」元高校の教員の市川先生に相談しました。林床には、イノシシのぬた場や湿地を代表する植物が数多く自生していましたが、「そんなに気にしなくてもいいよ」とアドバイスをいただきました。それを受けて、8月には刈り払い機でササを刈り取り、自生地内に入るための林道の整備を行いました。放置竹林の拡大をはじめ課題はたくさんありますが、今後少しずつ作業を進め、シデコブシの保全活動を進めていきたいと考えています。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです