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(日本語) 主体的に地元の松名瀬を伝えたくて

地元の貴重な松名瀬干潟で7年間毎月1回調査を続けさせて頂いており、研究発表を行いました。また、そのデータを使って、生徒自身が観察会を企画・運営し、既に2,000名以上の方々に参加いただいていいます。


地元の西黒部小学校の土曜授業。児童だけではなく保護者の班も

特徴を1言で述べると、生徒が主体的に環境教育を行っていることです。2008年に中部ESD拠点総会で、自然観察指導員・三重県水産資源室・三重大学と出会い、共に活動すればお互いを高め合える、という理由で本校の科学技術部の松名瀬干潟(潟湖・河口・前浜といった干潟の典型が珍しく全て揃い、絶滅危惧種が多く生育する環境)の活動が始まりました。
環境省が設置した「モニタリングサイト1000」の登録地の調査を三重大学の先生の指導の下に実施したりと、何度も干潟に訪問する中で、生徒自身が毎回採集される生物が変化することに気付きました。それを期に、年1回ではなく、大潮の際に調査する毎月1回の生物相調査を計画し、7年間続けてきました。その調査や、そこから湧き上がる疑問に対する研究を進める中で、調査期間内に行われた護岸工事の生物相への影響を評価などを行っています。季節による変動や生物の生態的特徴など、調査で明らかとなったことを、学会等で発表しました。
松名瀬干潟そのものが貴重な干潟であることから、多様な方面よりお願いされて顧問が行っていた観察会も、各自が得たデータや詳しい知識を持つ生徒が実施する機会を6年前に設けました。初めは大変嫌がっていた生徒も、参加した子どもや大人が喜ぶ姿に喜びを感じるようになりました。さらには、自分のあいまいな知識を省みて調べ直したり、小学生に説明する場面を想定して弟や妹を相手に練習する生徒が現れました。現在は、自然科学を研究するよりも、様々な方々に環境教育を行い、伝えたいという生徒の方が多くなっています。
また、自分たちで企画・運営することで、充実感が高まり、主体的に活動する生徒や、難関大学に進学する生徒も増えています。クラブでは、先輩が後輩を教える文化もできてきて、生徒の意識が大変高まっています。現在は、生徒会も立ち上がり、三重大学と共催で、海岸清掃と環境教育の大会を主催し、年2回、毎回200~500名程の参加者を集めるなど広がりをみせています。既に2,000名以上の方々に環境教育を行い、地元の方々からも愛されています。


日本環境教育学会では大盛況。ポスターはいろいろ話せます

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです