生物多様性の主流化を目指す活動として、本年スタートしたばかりの試みにもかかわらず、
全国から多数の優れた活動のご応募をいただきました。ありがとうございました!
総数122の応募のなかから、下記のように各賞が決定しました。
優れた活動が多かったため、審査委員賞、セブン-イレブン記念財団賞が新設されることになりました。審査委員からのメッセージもぜひご覧ください。
大賞
たべよう部門優秀賞
滋賀・琵琶湖の伝統食作り
アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜(滋賀県草津市)
優秀賞
ふれよう部門優秀賞
流域住民による生物多様性の保全と教育が一体となった取り組み
雨ふる大地の水辺保全ネットワーク(大阪府)
つたえよう部門優秀賞
環境出前授業
株式会社島津製作所 え〜こクラブ(京都府)
まもろう部門優秀賞
高安の里地・里山の伝統的な水質浄化法“ドビ流し”を応用した生物多様性の保全
NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会(大阪府)
えらぼう部門優秀賞
フェアウッド・パートナーズ
フェアウッド・パートナーズ(東京都)
復興支援賞
東日本大震災で失われたアマモ場の再生活動
松島湾アマモ場再生会議(宮城県)
GreenTV賞
『生きもの豊かな田んぼ』の取り組み
株式会社アレフ(北海道)
墨絵アニメーション「うごくえこよみ」
一般社団法人Think the Earth(東京都)
セブン-イレブン記念財団賞
umihamaそうじ
石巻海さくら(宮城県)
審査委員賞 (50音順)
ミツバチによる環境教育と地域活性化
赤坂みつばちあ(東京都)
泡瀬干潟を食べて、見て、守る!
泡瀬干潟博物館カフェ『ウミエラ館』(沖縄県)
EV搭載バッテリーを電源とする生物多様テーマのエコ・ビジュアルコンサート
NPO法人 海の森・山の森事務局(神奈川県)
かとうさんちの援農日
かとうさんち(山梨県)
市民力・地域力の結集により、ふるさとの水辺と森の原生環境を再生・復活
特定非営利活動法人 グラウンドワーク三島(静岡県)
COP11 YOUTH LEADER PROJECT
JUNEC (こども国連環境会議推進協会) チーム「365×3」(東京都)
みんなで守ろう!日本の希少生物種と豊かな自然!SAVE JAPANプロジェクト
株式会社損害保険ジャパン、日本興亜損害保険株式会社(東京都)
富山県立大学エコツアー外来種除去活動
富山県立大学(富山県)
海岸林再生活動
ゆりりん愛護会(宮城県)
田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト
NPO法人 ラムサール・ネットワーク日本(東京都)
審査委員からのメッセージ
吉田正人(筑波大学教授) 審査委員長
「国連生物多様性10年日本委員会」が推進する「MY行動宣言 5つのアクション」は、「たべよう」、「ふれよう」、「つたえよう」、「まもろう」、「えらぼう」という、誰もが参加できる方法で、生物多様性を守り、活かし、伝える活動です。そのアクションに取り組み始めている団体から数多くの応募をいただき、「生物多様性アクション大賞」が選ばれました。これをきっかけに、さらに数多くの人々が、私のアクションに取り組んで下さることを期待します。
足立直樹(株式会社レスポンスアビリティ)
各地で子どもたちが楽しそうに活動をしているのが印象的でした。子どもたちは本当に楽しむのが上手なのだと思います。生物多様性の活動というと保護するための真面目な活動に目がいきがちですが、実は自然のめぐみをしっかりと楽しむことが、守ろうとする気持ちを育てるのではないかと感じました。今後さらにいろいろな楽しみ方が広がっていくことを期待したいと思います。
小野弘人(一般財団法人セブン-イレブン記念財団)
生物多様性アクション大賞が設立され、地域の活動がこれほど多様にされているとは驚きの一言です。セブン-イレブン記念財団では公募助成で環境活動されている団体を支援しておりますが、それぞれ大小ありますが、生物多様性の活動に関連していることを知り、今まで以上に環境活動に対する支援をする必要性を感じました。この活動の輪がさらに発展していただけることを願っております。
川廷昌弘(一般社団法人CEPAジャパン)
生まれたばかりの生物多様性アクション大賞に、多数の応募をいただき全国各地への情報網の充実を改めて感じました。そんなつながっているはずの社会の中で、各地の自然と暮らしのつながりを実感する多くの取組みを応援する仕組みに、応募があったすべての活動から応援してもらえたような気持ちです。本当にありがとうございます。みんなの手で、暮らしの中で「もっと身近に、生物多様性。」を感じる社会にしていきましょう!
坂田昌子(UNDB市民ネット)
さまざまな地域、企業、NGOや市民グループが、こんなにも多様な活動に取り組んでいるとは!とびっくり。アクション大賞そのものが豊かな多様性を示していました。おかげで審査員は、頭を悩ませっぱなしで、ひとつひとつ、「おぉ! この活動はすごい」「楽しそうでいいねー」と選ぶ作業が進まないことが、また楽し! 次回も審査員を存分に悩ませてくださることを期待しています。
道家哲平(日本自然保護協会)
第1回目から、企業・自治体・NPOなどからの幅広い応募をいただきました。わくわくするほどのこの多様さは、生物多様性アクション大賞ならではと思います。生物多様性って何をしてよいかわからないと言われる中で、今後、地域発の思いもかけなかったアプローチが発掘され、光が当てられていくことを期待しています。
星野智子(環境パートナーシップ会議)
各地での素晴らしい取組みを見ることができ、審査の時はワクワクしました。始まりはたった一人でも、たくさんの人が参加し、パートナーシップを築きながら、いろいろなアクションが各地でこれからも広がっていくことを期待しています。日本ならではのユニークな活動もどんどん発見して海外にも発信していきたいですね。
堀上 勝(環境省)
幅広い視点で生物多様性を捉えることの重要性を改めて感じました。特に、自然環境保全の取り組みについてはこれまでも各地で行われてきましたが、今回の「まもろう部門」では、多くの関係者が連携していたり、伝統的な暮らしと結びついた取り組みがあったり、総合的・先導的な活動が多かったと思います。また、「たべよう部門」では、地域に根ざした身近なテーマに関する活動が目を引きました。それぞれの取り組みの今後の発展を期待します。
水野雅弘(GreenTV Japan)
予想よりもたくさんのノミネートには驚きました! その内、映像での活動発表も大変多かったのですが、記録的な作品が多く残念ながらコンテンツ価値から捉えたGreenTV賞は、かなり絞られました! 皆さんの活動をより多くの方々に発信する力は映像技術を上手く活用することです。次はこの素晴らしい皆さんの活動を地域のプロボノとの協働により、生物多様性アクションの可視化をしてもらえたらと期待しています。