まもろう つたえよう
「川の体温を測ろう」千種川一斉水温調査
千種川圏域清流づくり委員会(兵庫県赤穂郡)
http://web.pref.hyogo.lg.jp/wh04/wh04_1_000000014.html
川の生きものにとって高水温は生存を脅かす大きな環境条件です。12年間毎年8月、千種川全流域の約100地点で一斉測定し、流域全体の健康度を知り、問題解決に向けた提案をするデータとしていきます。
川の健康度や豊かさを示すひとつの指標として、夏の水温分布を調べることにより、高水温になる原因や水温が低い地点情報の確認やその保全に生かそうと考え、2002年から12年間、毎年8月、千種川全流域の約100地点で100人近くが分担して一斉測定をしています。 また、調査が広範囲にわたるため、上流部・中流部・中下流部に回収地点を設け、地元高校生の協力を得ながらデータの回収、水質測定、データ記録などをその場で行っています。川の生物にとって水温が高くなることは、溶存酸素の減少、食物連鎖の元となる植物プランクトンの種類や量の変化など、生存を脅かす大きな環境変化です。川全体の環境を把握、理解することで、千種川が「清流」でなくなってきている原因を調べ、それを解決するためのデータとして調査を続けています。 例えば、アユは石の表面に付いた珪藻を餌に、1年で30cm近くまで成長しますが、水温が上がると姿が見られなくなり、釣り師が「土用隠れ」呼んでいます。網漁の経験から、冷たい水域に移動して生き残っていると考えています。それがどんな場所なのか、どこにあるのか、などを知ると同時に、河川改修工事に先立ってそのような場所の保全方法を行政と事前に検討することにも活用しています。 調査は棒温度計を持って実際に川に入り、水温を測定し、同時に、醤油のたれビンに水サンプルを採るだけの簡単のものです。サンプル水は電気伝導度を測定することで、おおまかな水の汚れとして記録しています。測定には流域の小中高生、川に想いのある流域住民や意識の高い都市部の方、そして河川管理者でもある行政担当者やそのOBなどが参加しています。
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