まもろう
舟橋村の自然のためのプラス1を作ろう
舟橋小学校5,6年生(富山県舟橋村)
http://www.funahashi-e.tym.ed.jp/
6年生は、富山県絶滅危惧種のトミヨを守るために用水の清掃や水草を植え、村人に保護を訴える活動など行っています。5年生は、ホタルを呼び戻すために用水の清掃活動や川底を砂礫にする活動を行っています。
2014年の春、総合的な学習の時間に舟橋村のメダカを探す活動を行いました。たった1箇所ですが、そこには富山県絶滅危惧種のトミヨもいました。清流にしか棲めない貴重な魚がいることが分かり、子どもたちは自分たちの手で守っていきたいと考え、川の清掃、トミヨが好きな水草植え、村の人へ保護の呼びかけなどを行いました。また、自分たち自身がトミヨのことを知らなくてはいけないと考え、 富山市科学博物館の学芸員からアドバイスをいただいて、学校でトミヨの飼育を始めました。
3月になり、子どもたちは、竹鼻地区の用水環境を守るためには、村民に用水へ足を運んでもらい見てもらう必要があると考えました。しかし、トミヨはいつも川の中にいるのでなかなか姿を現しません。そこで、用水に隣接する誰も来ない水公園をもっと人が来たくなるように改造したら、「村民にも生きものにも親しんでもらえるのではないか」と考え、その夢を舟橋村長に提案しました。
2年目、夢を実現するのは自分たちだと考えた子どもたちは、前年度の活動を継続しつつ、新たに水公園に花壇を作る計画を立てました。9月になり、富山市科学博物館の学芸員さんから、「このまま用水の泥を取り除かなかったら、トミヨが棲める場所がなくなってしまうよ」と言われました。汚く、臭く、重く、大人の膝上まで積もった泥でしたが、子どもたち自身の手で取り除きました。
2か月かけて10mほど取り除くと、流れがどんどんよくなって泥が流され、 見違えるようなきれいな川に変わり、「清流の宝石」と呼ばれるカワセミがやってくるようになりました。また、村役場に花壇設営の許可をもらいに行き、材料や苗を援助してもらい、 自分たちの手で花壇を作りました。 3年目の2016年は、6年生は活動を継続し、5年生も参加して、昔たくさんいたというホタルを呼び戻そうと活動を続けています。
更新日:2016.12.21 ※記事の内容は投稿当時のものです