まもろう たべよう ふれよう つたえよう
郷蔵普請&自然と暮らすごうぐら塾
樹冠ネットワーク(島根県松江市)
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自然を利用した先人の知恵を学ぶため、様々な人と協力し3年がかりで江戸時代から飢饉対策に使われた郷蔵を昔ながらの材料と方法で改修しました。今年からは、自然を生かす暮らしの知恵を伝える塾を開催しています。
2010年は「郷蔵普請」はじめの第一歩でした。郷蔵改修に必要な材料(土、竹、木、わら)をボランティア参加者と共に準備しました。
2011〜2012年は江戸時代の普請帳の記述を参考に、今では数少ない土蔵建築経験者のもと、伝統技法に基づき蔵の改修を行いました。子どもからお年寄りまで適材適所、協力し合って作業を進めました。実施したワークショップは全26回。地域の小・中学校の生徒、短期大学校建築科の生徒のため体験講座も実施しました。
1.土練りパートI 2.桜江中学校森の歴史講座 3.足場手すりづくり 4.蔵の部分解体 5.土練りパートII 6.瓦下ろしと瓦の選別 7.桜江中学1年生赤瓦講座 8.棟上げ式 9. 10.11.竹小舞 12.土練りパートIII 13.土壁塗り(荒壁塗り) 14.土壁塗り(裏戻し) 15.桜江中学1年生土壁塗り体験 16.土壁塗り(むら直し) 17.ポリテク土壁塗り体験 18.桜江小学校5年生土壁塗り体験 19.柿渋作り 20.竹編み 21.ポリテク仕上げ塗り体験 22.桜江小学校5年生竹切り体験 23.腰板柿渋塗り 24.三和土 25.2階手すりと竹編み取付 26.郷蔵の完成を祝う会
2013年は完成した郷蔵を活用して、自然と暮らすごうぐら塾を開催しています。「かまどでご飯を炊く。お茶碗によそって食べる。お茶碗を洗ってかごにふせる」いつも当たり前に食べている1杯のご飯に必要なものづくりをします。身の回りの自然を使って生活道具を作り、森林整備で得られた林地材は薪として活用します。自然に合わせてゆっくりとものづくりをし、環境や森林について楽しく学んでいく機会としています。
1.残った壁土を使った「かまど」作りと「梅干し」作り
2.「柿渋」づくり(茶わんかご用)
3.山から採取した赤土を使って「茶わん」作り
4.オカメザサを使った「茶碗かご」作り
5.竹の「しゃもじ」とナンテンの「箸」作り
6.たき火で「茶わん」を焼こう~かまどで「ご飯」を炊こう~