たべよう
JTB東北ふるさと課(化)
JTBイノベーション東北デスク(東京都千代田区)
JTB東北ふるさと課(化)は旅を通じて「また来てね、また来るね」の輪を広げ復興の懸け橋となる活動です。三陸の海の恵みを美味しく、楽しく、食べる体験を通じて継続的に現地を訪れる仕組みを作っています。
JTB東北ふるさと課(化)の活動の一つである「日本酒の海中貯蔵ツアー」は、気仙沼の酒蔵「男山本店」の銘酒「蒼天伝」に、参加者それぞれが一年後の自分に向けたメッセージを書いたラベルを貼り、自らの手で牡蠣の養殖棚の下に貯蔵します。一年後、気仙沼を再訪した参加者は、引き上げたお酒とともに三陸の海の幸を楽しみます。「難破船のワインは美味しい」という逸話からヒントを得て試行錯誤で実現しました。海中で波に揺られながら貯蔵された日本酒を1年後に引き上げることにより、再び気仙沼を訪れて欲しいという酒蔵の当主の想いを形にしました。
ツアーでは、地域の方に地元の魚の調理を教えていただきながら、その後一緒に食卓を囲むプログラムや、牡蠣の殻むきなども体験し、海と密接につながった生活にふれ、地元の人々と交流し、海の幸を頂きます。この繰り返しをツアーという形にすることで、東北復興を願いながら三陸の海と食に想いを馳せる仕組みとなり、参加者の多くはリピーターとなっています。
JTB東北ふるさと課(化)では、遠洋漁業の基地でもある気仙沼でマグロをテーマにしたツアーも実施。創業約130年の地元の船会社が震災後初めて地元の造船所で建造した大型マグロ船の乗船体験後、遠洋漁業に出る漁師さんの話を聞きます。マグロ漁について学んだ後に絶品のマグロを頂きました。漁業の厳しさや真髄を学ぶと共に、食への感謝の気持ちを改めて考える機会となりました。
またグループ向けの学びのツアーとして「地恵の旅 気仙沼」を市民の皆様と企画しました。コンセプトは「魚市場復興物語」。震災後、津波で破壊された魚市場で、町一体となって生鮮カツオの連続水揚げ日本一の維持を目指した関係者の話を聞き、市場の仕事を体験する内容です。魚を貯蔵するための「氷屋」、魚を運ぶ為の箱を卸す「箱屋」等を訪れ、その仕事を体験した後は、とっておきのカツオを食べるプログラムです。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです