たべよう
海を学び、海を食べよう!
環境ボランティアサークル亀の子隊(愛知県渥美半島)
子どもを対象に「タッチングプール」と「海水からの塩づくりの会」を行っています。新鮮な魚のおいしさとミネラルたっぷりの塩を味わいながら、海の恵みに感謝することができます。また、活動を通して渥美の海の素晴らしさを感じ、日々の生活をふり返ることができます。
渥美半島西の浜は、目の前に伊勢湾・三河湾があります。子どもたちが渥美の海のよさを感じるとともに、海の恵みに感謝する心をもってほしいと願っておこなっている活動です。
「タッチングプール」は、湾内で定置網漁をしている漁師から、3時間前に海にいた活きのよい魚を持ってきてもらい、ピンピン跳ねる魚に触った後に食べます。魚を捌くのは私たちですが、活きのよい魚の新鮮さに、普段魚をあまり食べない子どもたちもパクパクとおいしそうに食べます。毎年10月に行う活動には、20~30人ほどの親子が参加します。中には、捌いてみたいという参加者もいます。渥美の海にいる魚の種類の多さに感心しながら、きれいで豊かな海の恵みに感謝します。
「塩づくりの会」では、古墳時代に、西の浜に残る藤原古墳を中心に盛んにおこなわれていた塩づくりの歴史を学び、きれいな海だからこそ作ることができ、おいしい塩を味わいます。 毎年11月に行うこの活動には、市外から参加してくれる団体もあり、参加者は多いときには40~50人ほどになります。塩を作る時は、伊良湖にある魚市場へ行き、魚介類を生かすために使っている海水をもらって、キャンプ場のかまどで煮立てます。鍋に少しずつ海水を入れ、鍋が白くなってきたら海水を継ぎ足す、という作業を30~40分繰り返します。最後は、タイミングを見て火からおろし、スプーンなどでかき混ぜながら余熱で乾燥させれば、塩が完成します。
同時に飯盒炊飯で炊くご飯をおにぎりにし、作った塩をつけて食べます。加えて、大アサリなどの海産物や野菜などBBQにして、塩で食べます。活動中、生の海水や出来上がったばかりの塩を舐め、「うわあぁ、辛い!」と辛さを体感する子どももいます。
更新日:2016.11.18 ※記事の内容は投稿当時のものです