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たべよう 

伝統食材「あかじゃが」「アワバタダイズ」を活用した地域振興プロジェクト

群馬県立勢多農林高等学校 植物バイオ研究部(群馬県前橋市)

https://setano-hs.gsn.ed.jp/blogs/blog_entries/index/111/limit:20?frame_id=74

高齢化が深刻化しており、貴重な遺伝資源が失われつつある群馬県多野郡神流町で、伝統食材「あかじゃが」「アワバタダイズ」栽培の復活と活用を通して、遺伝資源の保存と地域振興に取り組んでいます。

私たちは土壌、水、遺伝資源は農業と世界の食料安全保障の基盤を構成しているということを学びました。しかしこのうち最も低く評価されているのが植物遺伝資源です。

農業や社会の発展を通して持続可能な社会にするために地域の植物遺伝資源を守るには、その地域で栽培し続け、再生産可能な販売価格の確保、すなわち経済栽培を可能にすることが大切だと考えており、遺伝資源の収集とそれらを活用した地域活性化に取り組んでいます。そこから先輩方が2006年に実施した調査で、群馬県多野郡神流町の伝統食材「あかじゃが」を発見し、2011年には「アワバタダイズ」を発見しました。

神流町は豊かな自然や文化を有する中山間地域である一方で高齢化が進み、2019年で60.6%と国内でも高い水準であったことから、伝統食材を活用した地域振興にも取り組みました。

(1)優良系統の作出と種苗の供給
あかじゃがは、農家が自家採種を繰り返し栽培しているため、ウイルス病が蔓延しています。そこで、授業で学習した茎頂培養によるウイルスフリー化と種イモ生産に取り組んでいまする。アワバタダイズに関しては収量性に課題があるため、優良系統の選抜に注力し、毎年農家へ優良な種子を供給しています。

(2)地域資源の再発掘
農村調査によって伝統農具、伝統食材や郷土料理に関する情報の収集し、郷土料理教室を開催することで調理法を教わると共にレシピとして保存しました。

(3)神流町の特産品開発と普及活動
アワバタダイズを使用した「奥多野みそ」を神流町のみそ店と共同開発し、道の駅やスーパー等で販売していまする。さらに、あかじゃがを活用した観光客向けの新商品を開発し、カフェと連携してイベントや店舗でも提供したり、特産品や郷土料理を使った小中学生向けの出前授業や各種イベントでの普及活動も行っています。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです