たべよう
和スイーツで「中海の恵み」を発信!! ~スージー・スイーツ~
認定NPO法人自然再生センター(島根県松江市)
環境学習が地産地消、地域活性化へ展開しています。子ども供達の想いが地域の大人を動かし、“中海の恵み”を伝える羊羹販売へと発展しました。全国へ共感が広がっていきます。
スジアオノリの養殖を通じた中海の環境学習を松江市立本庄小学校の4年生と平成24年度より行っています。スジアオノリといえば四万十川が有名ですが、汽水湖中海でも生息しています。
中海干拓淡水化事業(2000年中止.初めて止まった大型公共事業)の影響で未だ汚れていると思い、中海との触れ合いが少なくなった子ども達ですが、環境学習に取り組むことで中海の恵みに驚き、「豊かな中海を伝えたい」「地元の特産品にしたい」という強い思いに変わりました。親水を通した環境学習が、子ども達の考えを変え、そして地域の大人を巻き込み“スジアオノリ羊羹”販売へと発展していきました。
中海の環境について教室で勉強した後、スジアオノリの胞子を付着・成長させた網を沖へ張り出し、養殖体験を開始します。網を張り出してからは、程よく水に浸かっているか、ゴミが付着していないかなど、子ども達や先生が毎日中海へ入って様子を見ます。2週間程するとスジアオノリは青々と育ち、地域の方々にもご協力いただきながら、網から摘み取り、板青のりに加工したり、そのまま天日干しします。
一昨年までは、ここまでの作業でしたが、昨年からこのスジアオノリを使った羊羹作りが始まりました。昨年は、スジアオノリの生育が良くなく発売までには至りませんでした。
そして今年、スジアオノリの養殖・収穫が5月に順調に終わり、八月八日(よーか)には、道の駅で羊羹の販売を開始しました。発売イベントには松江市産業観光部長が応援に駆けつけ、地元TVで放映され、多くの方にPR出来ました。地域の方々と口コミで広げている道の駅店長、試作を二十回以上繰り返し、スジアオノリの風味豊かな美味しい羊羹を完成させてくれた菓子会社。地域住民の息がぴったりあい、羊羹を通じた中海の恵みを広げる活動が、子ども達の想いをのせてスタートしました。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです