日程:2018年12月7日(金)
時間:13:30–17:00 13:00受付開始
場所:東京ビックサイト 会議棟7階 701会議室
主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)
共催:一般社団法人セブンーイレブン記念財団
今年で6回目を迎えた、生物多様性アクション大賞。今年は100件の応募の中から、受賞団体が決まりました。
生物多様性アクション大賞は、生物多様性の主流化を目指して、「国連生物多様性の10年日本委員会」が推進する「MY行動宣言5つのアクション」に基づき、全国各地で行われている個人・団体の活動を表彰するものです。
「たべよう部門」、「ふれよう部門」、「つたえよう部門」、「まもろう部門」、「えらぼう部門」の5部門で優秀賞を選定。特別賞として、グリーンウェイブ賞、セブン-イレブン記念財団賞、SDGs賞、審査員賞が選定されます。そして、昨年からは大賞に代えて環境大臣賞、農林水産大臣賞が新たに設置されました。
各大臣賞は、授賞式当日に行われる各部門優秀賞受賞者によるプレゼンテーションを経て、決定しました。
たべよう部門優秀賞
おかえりやさいプロジェクト
ふれよう部門優秀賞
株式会社JTB
つたえよう部門優秀賞
電気・電子4団体 環境戦略連絡会 生物多様性WG
まもろう部門優秀賞
くまもと☆農家ハンター
えらぼう部門優秀賞
パナソニック株式会社
復興支援賞
特定非営利活動法人森は海の恋人
グリーンウェイブ賞
コクヨ株式会社
セブン-イレブン記念財団賞
福岡県立水産高等学校 Project-T
SDGs賞
Blue Earth Project
審査委員賞
(後列左から)岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班/NPO生活工房つばさ・游/ジーエルイー合同会社/(前列左から)糸島コミュニティ事業研究会/筑後川まるごと博物館運営委員会/アトリエ マンセル/NPO法人嘉瀬川交流軸
大臣賞の発表の前には、各受賞団体より活動の紹介がされました。審査委員賞、特別賞を受賞した各団体は3枚の写真を使った3分間のプレゼンテーション。
今年は審査員賞受賞団体が8団体。地域住民や子どもたち、地域のさまざまな人たちが関わりあって活動している様子が多く紹介されました。また特別賞4団体のうち2団体は、高校生主体の活動でした。
そして5部門賞優秀賞団体からは、5分間の自由形式プレゼンテーションが行われ、最終審査へ。農林水産大臣賞、環境大臣賞が1団体ずつ決まりました。
ついに審査結果発表です!
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究総務官 島田和彦様(写真右端)からのコメント
受賞、おめでとうございました。昨今、野生鳥獣の問題は全国で大変な状況かと思います。地域の農業と野生生物との共生を目指した取り組み、そしてコミュニティによって、地域と畑をしっかり自分たちで守っていくという姿勢を評価しました。地域コミュニティが一丸となって、継続的にこのような取り組みを進めていただけることを期待しております。
受賞者のくまもと☆農家ハンター宮川将人様からのコメント
このような賞を初めていただきました。本当にありがとうございます。自分たちの活動を愚直に信じ、仲間と共に一歩一歩進めてきたことが受賞に繋がったなと、感極まっています。
私たちは野生動物といい関係を作っていきたいと思っています。小さくても、それぞれの地域で信念をもって活動を続けることで、私たち、また受賞された方々の活動は大きな社会変化につながるものだと信じています。今後も猪突猛進で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
環境大臣賞は、たべよう部門優秀賞『地域循環型野菜を地域共通ブランドに!(名古屋市・おかえりやさいプロジェクト)』でした。
環境省 自然環境局長 正田 寛様(写真右端)からのコメント
おめでとうございます。市内の食料品店や学校給食、飲食店、ご家庭、幅広い方のご協力により日頃から出る生ゴミが資源として循環している、本当に素晴らしい取り組みだと感じました。環境省では現在、「地域循環共生圏」の考え方を提唱しており、まさにこれに値するプロジェクトだと思っております。
取り組みを始めて、今年で10年目の節目を迎えられたとうかがいました。受賞をきっかけに、今後さらに取り組みの輪を広げていただくように、期待しています。
受賞者のおかえりやさいプロジェクト岡山朋子様からのコメント
名古屋の「ごみ非常事態宣言」からは来年で20年、おかえりやさいプロジェクトは今年で10年となります。生ゴミを堆肥化して、その堆肥を使った野菜作り、企業との調整など、難しいことが多々ありました。
しかし、ひとつひとつの輪をつなげていくことで、名古屋市では「おかえりやさい」が実現。この取り組みは全国の他の地域でもできると思っています。ぜひ広げていきたいです。本日は誠にありがとうございました。
受賞された皆さん、本当におめでとうございます。賞の種類に関わらず、ここに集まってくださった皆さんの活動全てが、大賞に値する素晴らしい活動です。受賞された2団体の活動については、非常に感銘を受けました。
農林水産大臣賞「くまもと☆農家ハンター」は、地域の消防団のように、自分たちで自分たちの地域を守ろうと若手農家100人が立ち上がり、結成されました。
イノシシは増えすぎたことによって、全国の地域に深刻な問題を引き起こしています。この取り組みは、イノシシの被害対策に止まらず、ファーマー、ハンター、IT技術の力を駆使し、さまざまな形で地域を元気にしている点が素晴らしい。日本全国の同じ問題を抱える地域にとって大変大きな力になるのではないでしょうか。
環境大臣賞「おかえりやさいプロジェクト」の取り組みは、ゴミ処分場の問題から端を発しました。ゴミ処分場の計画見直し、そしてゴミを別の場所に埋めるということを選ばずに、出るゴミの量を減らす大減量作戦につながったというストーリーには大変感銘を受けます。単に干潟を守るだけではなく、今では名古屋全体で食品・資源の循環システムができています。名古屋市民が主役となり、市民の力で作り上げた10年なのではないでしょうか。
授賞式に集まっていただいた皆さんの活動は、森、川、里、海とさまざまな場所で展開されています。これを機に相互につながり合うことで、社会を動かしていく大きな力になっていけばと思います。大臣賞を受賞された2団体はその牽引役として、この流れを引っ張っていく役割を果たしていただけるよう、今後の展開に期待しています。
受賞された団体のみなさん、本当におめでとうございました。
受賞式の最後に、生物多様性アクション大賞2018開催にあたり、ご協賛・ご協力いただいた企業の皆さんより応援メッセージをいただきました。
「今回初めて生物多様性アクション大賞に出席させていただきました。受賞者の皆様、誠におめでとうございます。それぞれの団体の皆さまが、地域のつながりを大切にし、自分たちに何ができるか明確に示されており、とても素晴らしいと感じます。 私自身は今年の7月にCSR環境部に異動。生き物の生態や私たちの生活とのつながりを知り、いかに生物多様性が身近なことであるかに気づきました。当社は社員の生物多様性に関する知識の拡充を目的に「生物多様性クイズ」という取り組みを行っています。私の「気づき」をこの取り組みを通して、社員に伝えたいという気持ちが改めて生まれました。 振り返ってみると「気づき」は誰かのアクションがないと起こらない、ということを実感します。皆さまの取り組みを拝見し、アクションを起こすことの大変さと大切さ、多くの人に活動が広がっていくパワーを感じることができました。受賞なさった皆様とともに、当社でも小さな活動から努力を続けていきたいと思います」
「皆様は、それぞれの地域において、さまざまな課題を見つけ設定されています。ご苦労がありながらも、生き生きと活動されているご様子を知ることができました。 今、経済界の中でも、生物多様性についてどのような広がりを作っていこうかと課題を抱えていますが、今回は企業部門からの応募も増えたと伺っています。市民、地域の方々、企業、教育機関、若手の方々など多様な広がりが出てきているのだと感じます。 我々が加盟するUNDB-Jの活動の一環に「生物多様性の本箱」という取り組みがあります。子どもたちが生物とつながり生物多様性を学ぶための百冊を選定し、普及する活動です。私たちは、次世代の方の問題意識を高めていくことにも貢献していきたいと思っております。 最後に、本日お集まりの皆さんの活動が広がり、深まり、継続していくことを期待しています。本日は大変おめでとうございました」
「今回は、コクヨ株式会社様にグリーンウェイブ賞を贈呈しました。本当におめでとうございます。グリーンウェイブ賞は、植樹や森の手入れなどを通じて、自然と触れ合い自然を理解し、自然と共に学んでいる方々を表彰する賞です。 コクヨ様の「結の森プロジェクト」では、単に森の手入れや自然と出会うだけでなく、森林認証を取得され、その森で間伐を継続されている。そして間伐材を利用して、オフィス家具など製品開発をされています。森林の手入れから始まり、木材の利用まで一気通貫で取り組まれている点が、大変素晴らしいことと評価しました。 昔から「森づくりは百年の計」と言われています。今後もこういった活動を継続されながら、新しい製品を生み出されて、世の中に広めていっていただくことを期待します」
「皆さんの素晴らしい活動を発表いただき、ありがとうございました。賞を受賞された皆さん本当におめでとうございます。 発表の中には「産官学民の連携」というキーワードが出たかと思います。環境大臣賞を受賞された「おかえりやさいプロジェクト」の発表では、産業界と組む大変さが伝わってきました。しかし皆さまの粘り強いコミュニケーションや巻き込み力によって実現。本当に巻き込む力は大切なのだなと。セブン-イレブン記念財団賞を贈呈した「福岡県立水産高校 Project-T」の活動でも、地元の小学校や一般の方々と一緒になって活動をしたという点が、大変素晴らしいと感じました。 これからも会が継続して、さらに発展できるよう、ぜひ今後も活動を広めていっていただけたらなと思います。本当に皆さんありがとうございました」
授賞式翌日の12月8日(土)には、エコプロ2018の会場に特設された「エコ&SDGsステージ」にて各大臣賞を受賞した2団体が活動を発表。生物多様性アクション大賞アンバサダーのさかなクンも登場しました。
さかなクンが描いた魚の名前を当てる「お魚クイズ」コーナーでは、子どもたちが大盛り上がり。難易度の高い魚もすぐに正解が出て、関心度の高さがうかがえます。
後半では、CEPAジャパン代表理事の川延昌弘から、SDGs(持続可能な開発目標)と生物多様性の関わりについてお話がありました。特に今年の動きとして、SDGs未来都市に29都市が選ばれ、自治体単位でもSDGsへの取り組みが進んでいることが話題に。そして生物多様性は、SDGSの17のゴール全てに関わることだと重要性が語られました。
企業、学校、NPO、個人、さまざまな方からの応募が見られた生物多様性アクション大賞2018。今年は企業からの応募も増えました。また、生物多様性を守るだけでなく、持続可能な地域の暮らしや産業づくりと結びつけながら進められている、多彩な活動が見られました。絵画やITなど、これまでにあまり見られなかった新しい手段も目を引きました。
「たべよう」「ふれよう」「つたえよう」「まもろう」「えらぼう」という5つのアクションを通じて生物多様性保全に取り組むことは、大きな視点で地球を感じ、自然と調和した暮らしの実現につながります。
5つのアクションに沿って、全国各地の事例を紹介しているウェブサイト「いきものぐらし」で今年入賞した活動を紹介しています。ぜひご覧ください。
日程:2018年12月7日(金)
時間:13:30–17:00 13:00受付開始
場所:東京ビックサイト 会議棟7階 701会議室
主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)
共催:一般社団法人セブンーイレブン記念財団
今年で6回目を迎えた、生物多様性アクション大賞。今年は100件の応募の中から、受賞団体が決まりました。 生物多様性アクション大賞は、生物多様性の主流化を目指して、「国連生物多様性の10年日本委員会」が推進する「MY行動宣言5つのアクション」に基づき、全国各地で行われている個人・団体の活動を表彰するものです。 「たべよう部門」、「ふれよう部門」、「つたえよう部門」、「まもろう部門」、「えらぼう部門」の5部門で優秀賞を選定。特別賞として、グリーンウェイブ賞、セブン-イレブン記念財団賞、SDGs賞、審査員賞が選定されます。そして、昨年からは大賞に代えて環境大臣賞、農林水産大臣賞が新たに設置されました。 各大臣賞は、授賞式当日に行われる各部門優秀賞受賞者によるプレゼンテーションを経て、決定しました。
たべよう部門優秀賞
おかえりやさいプロジェクト
ふれよう部門優秀賞
株式会社JTB
つたえよう部門優秀賞
電気・電子4団体 環境戦略連絡会 生物多様性WG
まもろう部門優秀賞
くまもと☆農家ハンター
えらぼう部門優秀賞
パナソニック株式会社
復興支援賞
特定非営利活動法人森は海の恋人
グリーンウェイブ賞
コクヨ株式会社
セブン-イレブン記念財団賞
福岡県立水産高等学校 Project-T
SDGs賞
Blue Earth Project
審査委員賞
(後列左から)岐阜県立岐阜高等学校自然科学部生物班/NPO生活工房つばさ・游/ジーエルイー合同会社/(前列左から)糸島コミュニティ事業研究会/筑後川まるごと博物館運営委員会/アトリエ マンセル/NPO法人嘉瀬川交流軸
大臣賞の発表の前には、各受賞団体より活動の紹介がされました。審査委員賞、特別賞を受賞した各団体は3枚の写真を使った3分間のプレゼンテーション。 今年は審査員賞受賞団体が8団体。地域住民や子どもたち、地域のさまざまな人たちが関わりあって活動している様子が多く紹介されました。また特別賞4団体のうち2団体は、高校生主体の活動でした。 そして5部門賞優秀賞団体からは、5分間の自由形式プレゼンテーションが行われ、最終審査へ。農林水産大臣賞、環境大臣賞が1団体ずつ決まりました。 ついに審査結果発表です!
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究総務官 島田和彦様(写真右端)からのコメント
受賞、おめでとうございました。昨今、野生鳥獣の問題は全国で大変な状況かと思います。地域の農業と野生生物との共生を目指した取り組み、そしてコミュニティによって、地域と畑をしっかり自分たちで守っていくという姿勢を評価しました。地域コミュニティが一丸となって、継続的にこのような取り組みを進めていただけることを期待しております。
受賞者のくまもと☆農家ハンター宮川将人様からのコメント
このような賞を初めていただきました。本当にありがとうございます。自分たちの活動を愚直に信じ、仲間と共に一歩一歩進めてきたことが受賞に繋がったなと、感極まっています。私たちは野生動物といい関係を作っていきたいと思っています。小さくても、それぞれの地域で信念をもって活動を続けることで、私たち、また受賞された方々の活動は大きな社会変化につながるものだと信じています。今後も猪突猛進で頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
環境大臣賞は、たべよう部門優秀賞『地域循環型野菜を地域共通ブランドに!(名古屋市・おかえりやさいプロジェクト)』でした。
環境省 自然環境局長 正田 寛様(写真右端)からのコメント
おめでとうございます。市内の食料品店や学校給食、飲食店、ご家庭、幅広い方のご協力により日頃から出る生ゴミが資源として循環している、本当に素晴らしい取り組みだと感じました。環境省では現在、「地域循環共生圏」の考え方を提唱しており、まさにこれに値するプロジェクトだと思っております。取り組みを始めて、今年で10年目の節目を迎えられたとうかがいました。受賞をきっかけに、今後さらに取り組みの輪を広げていただくように、期待しています。
受賞者のおかえりやさいプロジェクト岡山朋子様からのコメント
名古屋の「ごみ非常事態宣言」からは来年で20年、おかえりやさいプロジェクトは今年で10年となります。生ゴミを堆肥化して、その堆肥を使った野菜作り、企業との調整など、難しいことが多々ありました。しかし、ひとつひとつの輪をつなげていくことで、名古屋市では「おかえりやさい」が実現。この取り組みは全国の他の地域でもできると思っています。ぜひ広げていきたいです。本日は誠にありがとうございました。
受賞された皆さん、本当におめでとうございます。賞の種類に関わらず、ここに集まってくださった皆さんの活動全てが、大賞に値する素晴らしい活動です。受賞された2団体の活動については、非常に感銘を受けました。
農林水産大臣賞「くまもと☆農家ハンター」は、地域の消防団のように、自分たちで自分たちの地域を守ろうと若手農家100人が立ち上がり、結成されました。
イノシシは増えすぎたことによって、全国の地域に深刻な問題を引き起こしています。この取り組みは、イノシシの被害対策に止まらず、ファーマー、ハンター、IT技術の力を駆使し、さまざまな形で地域を元気にしている点が素晴らしい。日本全国の同じ問題を抱える地域にとって大変大きな力になるのではないでしょうか。
環境大臣賞「おかえりやさいプロジェクト」の取り組みは、ゴミ処分場の問題から端を発しました。ゴミ処分場の計画見直し、そしてゴミを別の場所に埋めるということを選ばずに、出るゴミの量を減らす大減量作戦につながったというストーリーには大変感銘を受けます。単に干潟を守るだけではなく、今では名古屋全体で食品・資源の循環システムができています。名古屋市民が主役となり、市民の力で作り上げた10年なのではないでしょうか。
授賞式に集まっていただいた皆さんの活動は、森、川、里、海とさまざまな場所で展開されています。これを機に相互につながり合うことで、社会を動かしていく大きな力になっていけばと思います。大臣賞を受賞された2団体はその牽引役として、この流れを引っ張っていく役割を果たしていただけるよう、今後の展開に期待しています。
受賞された団体のみなさん、本当におめでとうございました。
受賞式の最後に、生物多様性アクション大賞2018開催にあたり、ご協賛・ご協力いただいた企業の皆さんより応援メッセージをいただきました。
「今回初めて生物多様性アクション大賞に出席させていただきました。受賞者の皆様、誠におめでとうございます。それぞれの団体の皆さまが、地域のつながりを大切にし、自分たちに何ができるか明確に示されており、とても素晴らしいと感じます。 私自身は今年の7月にCSR環境部に異動。生き物の生態や私たちの生活とのつながりを知り、いかに生物多様性が身近なことであるかに気づきました。当社は社員の生物多様性に関する知識の拡充を目的に「生物多様性クイズ」という取り組みを行っています。私の「気づき」をこの取り組みを通して、社員に伝えたいという気持ちが改めて生まれました。 振り返ってみると「気づき」は誰かのアクションがないと起こらない、ということを実感します。皆さまの取り組みを拝見し、アクションを起こすことの大変さと大切さ、多くの人に活動が広がっていくパワーを感じることができました。受賞なさった皆様とともに、当社でも小さな活動から努力を続けていきたいと思います」
「皆様は、それぞれの地域において、さまざまな課題を見つけ設定されています。ご苦労がありながらも、生き生きと活動されているご様子を知ることができました。 今、経済界の中でも、生物多様性についてどのような広がりを作っていこうかと課題を抱えていますが、今回は企業部門からの応募も増えたと伺っています。市民、地域の方々、企業、教育機関、若手の方々など多様な広がりが出てきているのだと感じます。 我々が加盟するUNDB-Jの活動の一環に「生物多様性の本箱」という取り組みがあります。子どもたちが生物とつながり生物多様性を学ぶための百冊を選定し、普及する活動です。私たちは、次世代の方の問題意識を高めていくことにも貢献していきたいと思っております。 最後に、本日お集まりの皆さんの活動が広がり、深まり、継続していくことを期待しています。本日は大変おめでとうございました」
「今回は、コクヨ株式会社様にグリーンウェイブ賞を贈呈しました。本当におめでとうございます。グリーンウェイブ賞は、植樹や森の手入れなどを通じて、自然と触れ合い自然を理解し、自然と共に学んでいる方々を表彰する賞です。 コクヨ様の「結の森プロジェクト」では、単に森の手入れや自然と出会うだけでなく、森林認証を取得され、その森で間伐を継続されている。そして間伐材を利用して、オフィス家具など製品開発をされています。森林の手入れから始まり、木材の利用まで一気通貫で取り組まれている点が、大変素晴らしいことと評価しました。 昔から「森づくりは百年の計」と言われています。今後もこういった活動を継続されながら、新しい製品を生み出されて、世の中に広めていっていただくことを期待します」
「皆さんの素晴らしい活動を発表いただき、ありがとうございました。賞を受賞された皆さん本当におめでとうございます。 発表の中には「産官学民の連携」というキーワードが出たかと思います。環境大臣賞を受賞された「おかえりやさいプロジェクト」の発表では、産業界と組む大変さが伝わってきました。しかし皆さまの粘り強いコミュニケーションや巻き込み力によって実現。本当に巻き込む力は大切なのだなと。セブン-イレブン記念財団賞を贈呈した「福岡県立水産高校 Project-T」の活動でも、地元の小学校や一般の方々と一緒になって活動をしたという点が、大変素晴らしいと感じました。 これからも会が継続して、さらに発展できるよう、ぜひ今後も活動を広めていっていただけたらなと思います。本当に皆さんありがとうございました」
授賞式翌日の12月8日(土)には、エコプロ2018の会場に特設された「エコ&SDGsステージ」にて各大臣賞を受賞した2団体が活動を発表。生物多様性アクション大賞アンバサダーのさかなクンも登場しました。
さかなクンが描いた魚の名前を当てる「お魚クイズ」コーナーでは、子どもたちが大盛り上がり。難易度の高い魚もすぐに正解が出て、関心度の高さがうかがえます。
後半では、CEPAジャパン代表理事の川延昌弘から、SDGs(持続可能な開発目標)と生物多様性の関わりについてお話がありました。特に今年の動きとして、SDGs未来都市に29都市が選ばれ、自治体単位でもSDGsへの取り組みが進んでいることが話題に。そして生物多様性は、SDGSの17のゴール全てに関わることだと重要性が語られました。
企業、学校、NPO、個人、さまざまな方からの応募が見られた生物多様性アクション大賞2018。今年は企業からの応募も増えました。また、生物多様性を守るだけでなく、持続可能な地域の暮らしや産業づくりと結びつけながら進められている、多彩な活動が見られました。絵画やITなど、これまでにあまり見られなかった新しい手段も目を引きました。「たべよう」「ふれよう」「つたえよう」「まもろう」「えらぼう」という5つのアクションを通じて生物多様性保全に取り組むことは、大きな視点で地球を感じ、自然と調和した暮らしの実現につながります。5つのアクションに沿って、全国各地の事例を紹介しているウェブサイト「いきものぐらし」で今年入賞した活動を紹介しています。ぜひご覧ください。