受賞者の活動

受賞者の活動

過去に受賞した団体をアクション大賞事務局スタッフが訪ね、その後の活動の話を聞きました!

2015年大賞 たべよう部門優秀賞 特定非営利活動法人加茂女
2013年大賞 たべよう部門優秀賞 アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜

特定非営利活動法人加茂女
(京都府 2015年大賞 たべよう部門)

CEPAジャパンの宮本です。2015年の生物多様性アクション大賞で、大賞を受賞された「NPO法人加茂女」(かもめ)の取り組みについて、活動現場を見せていただくと共に、活動を中心的に進めていらっしゃる曽我さんにお話しを伺ってきました。

加茂女 曽我さん

加茂女 曽我さん

まず曽我さんにご案内頂いたのは、山城地区の活動現場です。活動し始めの時は不法投棄の廃棄物が積み上がり、雨が降るとぬかるむような場所でしたが、廃棄物を片付けて土をならし、活動のベースとなる広場にしました。不法投棄防止の看板も行政に設置してもらい、広場が元の状態に戻らないよう、工夫をしているそうです。

放置された竹林を整備(提供:加茂女)

放置された竹林を整備(提供:加茂女)

広場には、ボランティアが自ら伐採した竹で建てた資材小屋・トイレ、ボランティアが設計して自分たちで施工したレンガ製ピザ窯を設置しています。イノシシが出て困っているので、トイレの前にイノシシの皮を敷き、川にシシオドシを作って効果を見ているところだそうです。どれも立派な造りで「できるだけ自分たちで作る」という姿勢に感心しました。

自ら資材小屋を建築(提供:加茂女)

自ら資材小屋を建築(提供:加茂女)

ピザ窯も施工(提供:加茂女)

ピザ窯も施工(提供:加茂女)

定例活動日は毎月第2日曜日です。10名程度の固定メンバーが中心に、学生や企業勤めの方も参加します。伺った日は臨時の活動だったため、参加者は6名でした。伐採予定の竹の量が非常に多いため、もっとたくさんの人に参加してもらえるよう、大阪や京都内外のNPOセンターや社会福祉協議会などの中間支援組織に相談されています。


活動内容は主に竹の伐採と焼却/炭づくりです。「楽しみながら活動を続ける」ために、ピザ窯で焼き芋や焼きおにぎり、ピザを作り、参加者に振る舞っています。私もご相伴に預かりましたが、良い天気のもとで竹に囲まれて食べたこともあり、一層おいしく感じました!


活動の後に、加茂女の事務所で曽我さんに話を伺いました。実はこの拠点は曽我さんが個人的に購入した住宅を改装したものです。すぐ近くに曽我さんの自宅があり、空き物件が出た時に思い切って加茂女の拠点として購入したと言います。ここには事務室に加えて喫茶室があり、食事も提供されています。つい最近、喫茶室に京都産の竹の集成材で作ったテーブルと椅子が導入されました。統一されたとても良い雰囲気に、ついつい長居してしまいそうです。

竹の集成材利用のテーブルと椅子

竹の集成材利用のテーブルと椅子

伐採した竹を使った食器

伐採した竹を使った食器

喫茶室の壁にはイベントの開催や報告会など、様々な節目に作成してきた報告用ポスターが貼られていました。2016年のポスターでは生物多様性アクション大賞の大賞受賞についてご紹介いただいています。

生物多様性アクション大賞受賞をPR

生物多様性アクション大賞受賞をPR

竹の利用拡大に向けて色々なアイデアをお持ちの曽我さん。今後の活動の拡大に期待しています。

取材:宮本育昌(一般社団法人CEPAジャパン)

アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜
(滋賀県 2013年大賞 たべよう部門)

2013年に大賞を受賞した滋賀県の「エコアイディアキッズびわ湖(愛称:アイキッズ)」を訪問し、その取り組みを取材してきました。
お話を伺ったのは、ボランティアで指導者を務める中村さんと大森さん、事務局長の増渕さんです。中村さん・大森さんは教員、増渕さんはパナソニック アプライアンス社本社に勤務しています。

左から増渕さん、中村さん、大森さん

左から増渕さん、中村さん、大森さん

活動が始まったきっかけは、2007年10月に滋賀県長浜市で開催された「琵琶湖環境ビジネスメッセ」で滋賀県の嘉田(かだ)由紀子滋賀県知事(当時)のお話に刺激を受けた中村パナソニック会長(当時/現相談役)が、草津工場の従業員に琵琶湖の保全活動を強く薦め、それを受けて会社と労働組合から理事・運営委員を選出する形で立ち上がったのが、アイキッズと、その運営母体となる「びわ湖エコアイディア倶楽部」です。企業トップの環境配慮への想いと、現場の社員が立ち上がってつくった組織。会社全体が取り組まれたストーリーを伺って、なかなか真似のできない素晴らしいことだと感じました。

「学校教育とは一味違う工夫による“何でも体験”を基本とした独自のプログラムを子どもたちに提供しています」と熱く語るのは、中村さん。彼の先生としての知見が、アイキッズの活動を単なる“伝統文化の体験”に留めることなく、地域を知る“一年間を通じた学習プログラム”に結実させています。

指導の中心を担う中村さん

指導の中心を担う中村さん

毎回の活動には“めあて”(その回の達成目標)が設定されます。子どもたちは“めあて”に向けて自発的に地元の方々と交流しながら、地域の伝統文化を発掘していきます。これまでに底引き網や刺し網、定置網、しじみ曳きといった琵琶湖で行われているさまざまな漁法を体験し、鮒ずしを代表とするさまざまな種類の伝統食を調理してきました。さらには、そこで使われる調味料の醤油や味噌を造る蔵にも訪れているそうです。世界に類を見ない湖魚食文化を支えてきた人や環境を知ることで、子どもたちのふるさとへの愛着が高まっていると聞き、この先も草津の文化と誇りが受け継がれ続けていくのだろうと、希望を感じました!

事務局では、活動を多くの方に知っていただくため、2008年から県内外の様々な賞への応募を推し進めていると言います。審査員にプレゼンを行うのは子どもたちです。子どもたちが自信をもって発表できるようにサポーターが準備を支援し、会が一丸となって取り組んだ結果、2012年末には著名な賞において「非常に高いレベルの取り組みである」と認められてグランプリに輝きました。その勢いで、2013年に第一回目の生物多様性アクション大賞にも応募し、大賞/たべよう部門優秀賞を受賞しました。授賞式では、子どもたちがいきいきと元気に活動している様子が発表され、参加者から感嘆の声が上がっていたのを思い出します。

その後、10周年を契機に2016年度は一旦休会することとなりました。今後の進め方について再検討した結果、より地元に密着した活動にすべきとの結論に至りました。

今までは、主に従業員の子どもたちを会のメンバーとしてきましたが、2017年度は地元自治会や子ども会などを通じてメンバーを募ることとなります。新たなエコアイディアキッズびわ湖として、さらにパワーアップした取り組みを行う予定だそうです。

2017年度に向けた夢を語る増渕さん

2017年度に向けた夢を語る増渕さん

「この取り組みは一人でできるものではありません。子供たち、先生・サポーター・資金、そして関係者全員の情熱により、さらに燃え上がるような活動にしていきたいと考えています」と熱く語る増渕さん。これからの活動にも期待しています!

取材:宮本育昌(一般社団法人CEPAジャパン)

過去に受賞した団体をアクション大賞事務局スタッフが訪ね、その後の活動の話を聞きました!

2015年大賞 たべよう部門優秀賞
特定非営利活動法人加茂女
2013年大賞 たべよう部門優秀賞
アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜

特定非営利活動法人加茂女
(京都府 2015年大賞 たべよう部門)

CEPAジャパンの宮本です。2015年の生物多様性アクション大賞で、大賞を受賞された「NPO法人加茂女」(かもめ)の取り組みについて、活動現場を見せていただくと共に、活動を中心的に進めていらっしゃる曽我さんにお話しを伺ってきました。

加茂女 曽我さん

加茂女 曽我さん

まず曽我さんにご案内頂いたのは、山城地区の活動現場です。活動し始めの時は不法投棄の廃棄物が積み上がり、雨が降るとぬかるむような場所でしたが、廃棄物を片付けて土をならし、活動のベースとなる広場にしました。不法投棄防止の看板も行政に設置してもらい、広場が元の状態に戻らないよう、工夫をしているそうです。

放置された竹林を整備(提供:加茂女)

放置された竹林を整備(提供:加茂女)

広場には、ボランティアが自ら伐採した竹で建てた資材小屋・トイレ、ボランティアが設計して自分たちで施工したレンガ製ピザ窯を設置しています。イノシシが出て困っているので、トイレの前にイノシシの皮を敷き、川にシシオドシを作って効果を見ているところだそうです。どれも立派な造りで「できるだけ自分たちで作る」という姿勢に感心しました。

自ら資材小屋を建築(提供:加茂女)

自ら資材小屋を建築(提供:加茂女)

ピザ窯も施工(提供:加茂女)

ピザ窯も施工(提供:加茂女)

定例活動日は毎月第2日曜日です。10名程度の固定メンバーが中心に、学生や企業勤めの方も参加します。伺った日は臨時の活動だったため、参加者は6名でした。伐採予定の竹の量が非常に多いため、もっとたくさんの人に参加してもらえるよう、大阪や京都内外のNPOセンターや社会福祉協議会などの中間支援組織に相談されています。


活動内容は主に竹の伐採と焼却/炭づくりです。「楽しみながら活動を続ける」ために、ピザ窯で焼き芋や焼きおにぎり、ピザを作り、参加者に振る舞っています。私もご相伴に預かりましたが、良い天気のもとで竹に囲まれて食べたこともあり、一層おいしく感じました!


活動の後に、加茂女の事務所で曽我さんに話を伺いました。実はこの拠点は曽我さんが個人的に購入した住宅を改装したものです。すぐ近くに曽我さんの自宅があり、空き物件が出た時に思い切って加茂女の拠点として購入したと言います。ここには事務室に加えて喫茶室があり、食事も提供されています。つい最近、喫茶室に京都産の竹の集成材で作ったテーブルと椅子が導入されました。統一されたとても良い雰囲気に、ついつい長居してしまいそうです。

竹の集成材利用のテーブルと椅子

竹の集成材利用のテーブルと椅子


伐採した竹を使った食器

伐採した竹を使った食器

喫茶室の壁にはイベントの開催や報告会など、様々な節目に作成してきた報告用ポスターが貼られていました。2016年のポスターでは生物多様性アクション大賞の大賞受賞についてご紹介いただいています。

生物多様性アクション大賞受賞をPR

生物多様性アクション大賞受賞をPR

竹の利用拡大に向けて色々なアイデアをお持ちの曽我さん。今後の活動の拡大に期待しています。

取材:宮本育昌(一般社団法人CEPAジャパン)

アイキッズ〜エコアイディアキッズびわ湖〜
(滋賀県 2013年大賞 たべよう部門)

2013年に大賞を受賞した滋賀県の「エコアイディアキッズびわ湖(愛称:アイキッズ)」を訪問し、その取り組みを取材してきました。
お話を伺ったのは、ボランティアで指導者を務める中村さんと大森さん、事務局長の増渕さんです。中村さん・大森さんは教員、増渕さんはパナソニック アプライアンス社本社に勤務しています。

左から増渕さん、中村さん、大森さん

左から増渕さん、中村さん、大森さん

活動が始まったきっかけは、2007年10月に滋賀県長浜市で開催された「琵琶湖環境ビジネスメッセ」で滋賀県の嘉田(かだ)由紀子滋賀県知事(当時)のお話に刺激を受けた中村パナソニック会長(当時/現相談役)が、草津工場の従業員に琵琶湖の保全活動を強く薦め、それを受けて会社と労働組合から理事・運営委員を選出する形で立ち上がったのが、アイキッズと、その運営母体となる「びわ湖エコアイディア倶楽部」です。企業トップの環境配慮への想いと、現場の社員が立ち上がってつくった組織。会社全体が取り組まれたストーリーを伺って、なかなか真似のできない素晴らしいことだと感じました。

「学校教育とは一味違う工夫による“何でも体験”を基本とした独自のプログラムを子どもたちに提供しています」と熱く語るのは、中村さん。彼の先生としての知見が、アイキッズの活動を単なる“伝統文化の体験”に留めることなく、地域を知る“一年間を通じた学習プログラム”に結実させています。

指導の中心を担う中村さん

指導の中心を担う中村さん

毎回の活動には“めあて”(その回の達成目標)が設定されます。子どもたちは“めあて”に向けて自発的に地元の方々と交流しながら、地域の伝統文化を発掘していきます。これまでに底引き網や刺し網、定置網、しじみ曳きといった琵琶湖で行われているさまざまな漁法を体験し、鮒ずしを代表とするさまざまな種類の伝統食を調理してきました。さらには、そこで使われる調味料の醤油や味噌を造る蔵にも訪れているそうです。世界に類を見ない湖魚食文化を支えてきた人や環境を知ることで、子どもたちのふるさとへの愛着が高まっていると聞き、この先も草津の文化と誇りが受け継がれ続けていくのだろうと、希望を感じました!

事務局では、活動を多くの方に知っていただくため、2008年から県内外の様々な賞への応募を推し進めていると言います。審査員にプレゼンを行うのは子どもたちです。子どもたちが自信をもって発表できるようにサポーターが準備を支援し、会が一丸となって取り組んだ結果、2012年末には著名な賞において「非常に高いレベルの取り組みである」と認められてグランプリに輝きました。その勢いで、2013年に第一回目の生物多様性アクション大賞にも応募し、大賞/たべよう部門優秀賞を受賞しました。授賞式では、子どもたちがいきいきと元気に活動している様子が発表され、参加者から感嘆の声が上がっていたのを思い出します。

その後、10周年を契機に2016年度は一旦休会することとなりました。今後の進め方について再検討した結果、より地元に密着した活動にすべきとの結論に至りました。

今までは、主に従業員の子どもたちを会のメンバーとしてきましたが、2017年度は地元自治会や子ども会などを通じてメンバーを募ることとなります。新たなエコアイディアキッズびわ湖として、さらにパワーアップした取り組みを行う予定だそうです。

2017年度に向けた夢を語る増渕さん

2017年度に向けた夢を語る増渕さん

「この取り組みは一人でできるものではありません。子供たち、先生・サポーター・資金、そして関係者全員の情熱により、さらに燃え上がるような活動にしていきたいと考えています」と熱く語る増渕さん。これからの活動にも期待しています!

取材:宮本育昌(一般社団法人CEPAジャパン)