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アニマルパスウェイの普及「広げよう野生動物の歩道橋」

アニマルパスウェイ研究会

http://www.animal-pathway.jp/

国内約127万kmの道路総延長に対し、多くの箇所で森林が分断・孤立しています。ニホンリスやニホンヤマネなど樹上性の野生動物の遺伝子多様性を保全する一助として、廉価なアニマルパスウェイの開発・普及する活動です。

[アニマルパスウェイの研究開発]
2004年より3年に及ぶ実証的な検証を経て、人工的な材料により低廉で、多様な樹上性野生生物が利用できるアニマルパスウェイを開発しました。2007年7月に北杜市の市道上にアニマルパスウェイを設置。3ケ月でニホンヤマネ、ヒメネズミが800回以上利用したのをモニタリング映像で確認しています。その後改良を加え、ニホンリス、ホンドテンなどが利用するようになり、2010年には北杜市内の県道上に2号機を設置(写真)。こちらもニホンヤマネ、ヒメネズミ、ホンドテンの利用を確認しました。また、鳥類やクモなど昆虫類の利用も多いです。

2011年には環境省が那須平成の森の中を貫く県道上にアニマルパスウェイを設置し、即日ニホンヤマネが利用。その後モモンガの利用も確認されました。2013年には名古屋市が市道上に設置、設計に際しアドバイスをしました。その後2機目の計画もあり、近々設置される予定。アニマルパスウェイは既存の道路にも低廉な価格で建設でき、分断された森を繋ぐことができ、多様な樹上性動物が利用可能なのが特徴です。

[アニマルパスウェイの普及活動]
2010年名古屋のCOP10において、サイトイベントで国際シンポジウムを行い、国内外のアニマルパスウェイの事例や課題について議論しました。展示やエクスカーション、公式会議などでのアニマルパスウェイの紹介なども行いました。また、一般の方がWEBで参加できる「あなたも調査員」を開始。2012年5月、普及のために一般社団法人アニマルパスウェイと野生生物の会を創立しています。

2013年4月、子供向けのアニマルパスウェイの絵本「ヤマネのマルくん、南の森へ」を制作。8000部印刷し、ミュージアム、展示会、教育委員会などを通じ子どもたちに配布しました。また、12月に東京で初めてのシンポジウム「広げよう野生動物の歩道橋」〜コリドーで繋ぐ森と命〜を開催。道路管理者である自治体や自然保護団体に提案し、アニマルパスウェイの設置場所を絞り込むためのGISを使ったツールを開発しました。