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地域で守る!ヒヌマイトトンボの棲める荒川

特定非営利活動法人荒川クリーンエイド・フォーラム

http://www.cleanaid.jp/acaf/act/biovariety

日本唯一の汽水性イトトンボ「ヒヌマイトトンボ」を守れ!をテーマに荒川クリーンエイド・フォーラムでは、国・自治体・荒川流域市民とタッグを組んで、荒川に生息する本種の調査と生息場の保全活動を行っています。

1999年以前は、荒川下流域の各地で見られたヒヌマイトトンボ(以下、ヒヌマと呼ぶ。環境省:絶滅危惧IB類)。1999年8月の大規模な出水により、荒川本川筋において現在知られている生息場は1か所のみとなりました。国土交通省荒川下流河川事務所では、様々な保全対策を講じてきましたが、国の予算削減を受け、2010年度をもって同事務所による保全対策は一旦終了し、同種の調査・保全活動は市民へと委ねられました。(※2016年度、同事務所による調査活動は再開されました。)

荒川クリーンエイド・フォーラムは、荒川水系を舞台に23年間にわたって河川清掃活動を通じて、ゴミ減量や生物多様性の保全活動を続けてきた団体です。1990年代からヒヌマの保全に関する提言を続けてきた当団体は、2010年以降、本格的にヒヌマのモニタリング調査およびその保全活動を行っています。ヒヌマが生息するのは、「密生したヨシに覆われ、一定の塩分濃度を持つ水辺が存在する環境」です。本来、昆虫類にとって塩水は大敵であり、本種は大変稀な性質を持っていると言えます。

このような特殊な環境に生息する本種は個体数やその生態的な知見も少なく、当団体が本格的な活動を開始した当初3年間(2011年~2013年)は、三井物産環境基金の支援を受けつつ、保全活動の下地づくりに奔走しました。これまでの活動の結果、当団体が導き出したヒヌマの保全上の主要課題は「生息域における水の枯渇・乾燥化」です。

これらの課題を解決する試みとして、「SAVE JAPANプロジェクト(日本NPOセンター、損保ジャパン日本興亜などが協働)」などを活用して、ヨシ原の保全・維持活動や生息地における清掃活動などといった、市民・自治体と連携した保全活動を行いました。また、保全活動のノウハウを生かし、調査活動による生息場(ヨシ原)の踏み荒らしを防ぐ観察路の整備や地域住民・自治体と連携した水辺の乾燥化を防ぐための土嚢積み作業、モニタリング調査を継続して行っています。