まもろう
和蜂 まほろばの里 造成活動
NPO法人はりま田舎暮らしの会(兵庫県佐用郡佐用町)
活動のメインテーマは「里山の環境保全と創造」です。荒れ果てた休耕田を蜜源花で一杯にして、里山を美化して蜜蜂を呼び寄せ、人々は恵みの蜂蜜で潤うという桃源郷が「和蜂 まほろばの里」です。
私たちの法人は、新しい生き方・効率を重視しない豊かさを求めて、街中から移住してきた「アイターン」組で構成されています。終の棲家である筈の里山の荒廃に心を痛めています。
特に過疎・高齢化により耕作放棄を余儀なくされた休耕田のなんと多いことか。一見、青々とした水田にかつての水棲昆虫・生物を見出すことが出来ないのは何故でしょうか。昨今、大量のミツバチが忽然と姿を消す不気味な現象が世界各地で起きている問題をマスコミ報道などで、ご存知の方も多いと思います。
いわゆる「蜂群崩壊現象症候群」です。そこで、野生のミツバチを保護育成するために、荒れた休耕田に、レンゲ・菜の花・ヒマワリ・ソバなどを播種して四季折々の花が咲き乱れるようにしました。
里山の景観美化に努めることがミツバチを呼び寄せることに繋がります。従来の雑木林は伐採されてスギ・ヒノキなどの針葉樹林ばかりとなりました。そのような山林にミツバチは住むことが出来ません。そこで、地域の人々に呼びかけて親子での「夏休み木工体験」としてミツバチの巣箱を製作・設置して営巣させました。大量の捕獲・飼育に成功すれば、蜂蜜を地元特産品として販売することも可能でしょうし、休耕田を提供してくれたお年寄りに利益還元出来るようになるかもしれません。そうしたら、地域経済振興にも寄与できます。将来的には6次産業化をも視野に入れた活動を考えています。
蜂群崩壊現象や水田の水生昆虫が姿を消した原因はネオ・ニコチノイド系農薬が原因だと言われています。大量の農薬散布と化学肥料だけによる稲作で、土は疲弊して地力を失います。ラジコン式小型ヘリコプターで散布される高濃度の農薬が人間のみならず、里山の環境破壊に少なからず悪影響を与えている現状に危機感を持ち、自ら、有機栽培・減農薬栽培の自然農法稲作を実践しています。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです