まもろう
アユさんへ 川好きが繋がりました 次は川をつなげます
東彼杵清流会(長崎県東彼杵町)
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20数年ぶりにアユが彼杵川に戻って事がきっかけとなって、町内はもとより、町外、県外の様々な川好き(地域・行政・大学など)が繋がりました。現在はアユの遡上について手助けする活動を展開中です。
彼杵川は長崎県東彼杵町を流れ大村湾に注ぐ、全長6.8kmの二級河川です。子ども達が楽しく遊べるきれいな川になり、大村湾にスナメリを戻す事を目標にして、8年前(H19)に東彼杵清流会を立ち上げました。町内の数人で始めた活動(河川清掃など)から3年後、ウソのようなホントの話で20数年ぶりにアユが彼杵川に戻ってきました。
アユが戻ってきたものの、アユの生態など全くわかりません。H23年に国土交通省長崎河川国道事務所諫早出張所長に連絡し、彼杵川と3箇所ある魚道、アユの生息状況などを見てもらい、数回の現地視察と意見交換を行いました。国交省職員と繋がった事で河川管理者である長崎県とも繋がりができました。今は県と地域で魚道の改良など意見交換も実施し、地域の声を反映した川の整備も行われています。
H24年から子どもから親へ、学校から地域への広がりを期待して、清流会と国交省職員が講師になり、彼杵小学生の総合学習でアユの生態を勉強しました。アユが卵を沢山産み、沢山遡上するために子ども達と一緒に産卵場を造成しています。この取り組みは今年で4年目です。
総合学習をきっかけに彼杵川沿川の区長、森で活動する団体、町長や彼杵町職員が繋がり、今では「そのぎ川まつり」が開催されるようになり、今年で3回目を迎えました。活動に共感した、筑波大学白川研究室、JRRN(日本河川・流域再生ネットワーク)、彼杵以外の川で活動する団体、環境系コンサルタントの有志が東彼杵町を訪れた事で、様々な川好きが繋がり、現在はアユの遡上を手助けをする活動に取組んでいます。
彼杵川の堰には魚道があるものの、最上流で農業用の角落としが垂直の壁となっています。その角落としの前面(下流側)に設置可能な傾斜板を考案しました。この傾斜版の発明は誰もが自由に制作し全国の河川で設置可能にするため、特許庁に実用新案を申請しています。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです