2018.6.22  今日の二十四節気 06.21 - 07.06 夏至 七十二候 06.21 - 06.26 第28侯 うつぼ草枯れる(うつぼぐさ、かれる)
生物多様性5つのアクションたべようふれようつたえようまもろうえらぼう

まもろう 

アカウミガメの卵と子ガメをその場で守る

ライオン株式会社 大阪工場

http://www.lion.co.jp/ja/csr/biodiversity/activity/

アカウミガメの卵や子ガメが野生動物に襲われる食害が深刻だった和歌山県の砂浜で調査保全活動をしている団体と協働して、2010年から防護柵による食害防止活動および孵化調査を実施しています。2016年は、ついに食害被害0件を達成しました。

和歌山県みなべ町千里浜にて、地域の調査団体や町会、行政、学生などと協働したアカウミガメの保護・調査活動を、2010年より実施しています。特に、タヌキに卵や子ガメが襲われる食害の防止に力点を置く点が特色です。本活動にはライオン大阪工場の社員がボランティアとして携わっており、これまで延べ662人が現地での活動に参加しています。活動は工場内でも行われており、食害から卵を守るための防護柵製作にもこれまで、のべ1090人が参加し、1036個製作しています。防護柵はステンレス製のものに加え天然素材の竹を用いるなど、環境にも配慮しています。

産卵シーズンが始まる5月に保護柵を千里浜に運びこみ、産卵を確認・特定した地点に防護柵を被せて食害から卵をガードします。卵は孵化場に集めた方が管理は容易ですが、孵化率の低下や子ガメの性比の人為的操作など悪影響が大きいので、「その場で守る」ことを基本方針にしています。

1つの産卵巣には平均して110から120個の卵があり、産卵から約2ヵ月後に子ガメが孵化し、地表に脱出、海へと旅立ちます。柵の目合いは子ガメが通り抜けられるよう工夫しているため、自然な孵化を妨げることもありません。当初は柵の斜め横から掘られるなど、食害にあう産卵巣も多く見られましたが、防護柵の構造と設置方法に改良を重ね、2016年にはついに“食害被害ゼロ”を達成しました。

活動は柵の製作・設置だけではありません。産卵場所である現地の海浜生態系を守るため、社員も砂浜を歩いて漂着ゴミを清掃します。夜間の産卵調査にも参加し、一晩中暗い砂浜をウミガメを探しつつ無灯火で歩き回ります。シーズンが終わる10月には柵の効果検証のため、千里浜全体の孵化状況を調べます。孵化調査は炎天下の砂浜で砂を掘り返して孵化した卵の割合を調べ、死んでいた卵の発生状況から死因を推定し、孵化データとして整理・解析します。この検証作業まで関わることで、実効性のある活動となっています。