まもろう たべよう ふれよう
サケの秘密探険隊
特定非営利活動法人NATURAS (北海道八雲町)
http://naturaskids.wix.com/naturas
北海道八雲町遊楽部川流域にて、天然サケの遡上、産卵、死骸、孵化とその栄養を循環させる微生物、水生昆虫、野生動物、河畔林、海の関係を学習します。自然環境とその保護の重要性を全3回の自然体験を通して学ぶ活動です。
毎年11月「サケの川のぼりだぁ」では、遊楽部川でサケの捕獲場、サケの遡上、産卵後にホッチャレとなったサケを観察しながら、海から森への栄養(物質)を運ぶサケの重要な役目について講習を受けます。「なぜ、サケは川をのぼるのか」をテーマに観察学習を行います。サケにさわってみたり、においを嗅いでみたりしながら、サケが子孫(命)を残そうとする様々な行動を学び命や自然を感じてもらう取組みです。
これらより、命を繋げるサケの行動について考察し、栄養の循環について学習を深めます。サケを自らの手でさばき、調理。さらに、調理を通じてサケの特徴を内部まで触りながら比較したり、発見したり、その違いの理由を考えることでサケへの関心を高めます。
毎年12月には、「オオワシを見に行こう」「なぜ、サケは産卵後に死ぬのか?」をテーマにサケが海から運んだ栄養がどのようにして循環していくのかを観察し、ホッチャレの臭いや川の様子などから、物質循環のメカニズムを体感します。腐乱していくホッチャレが、どんな役割を果たしているかを考えることで、栄養の循環である命の繋がりについて学習を深めます。これにより、死が無になることでなく、命を繋げるものであることを理解させ、さらに、サケを捕食するオオワシ、オジロワシなど希少な動物を見ることで、自然の壮大さや素晴らしさを体感し、環境保護の心を育みます。
毎年3月には、「生まれたての命をみたい?」「どうしてサケの赤ちゃんは、厳しい冬を生き残ったのか?」をテーマに孵化したサケの稚魚を観察し、命の循環を学びます。水生昆虫や河畔林を観察し、その役割や、サケがもたらす栄養をどのように利用しているか学習します。
ホッチャレ(死)が残したモノ(栄養)が、様々な生物を伝わってサケの赤ちゃん(生)に伝わる自然界のサイクルを学習しながら命が繋がることを理解させています。また、人工孵化放流事業の観察学習から、その目的や役割と学び自然と人間(生活)の共生についても考察します。
更新日:2014.11.14 ※記事の内容は投稿当時のものです