まもろう ふれよう
琵琶湖オオバナミズキンバイ除去大作戦
NPO法人 国際ボランティア学生協会(東京都世田谷区)
本事業は、琵琶湖に繁殖している外来水生植物「オオバナミズキンバイ」の駆除を通して、水質の悪化や生態系の破壊といった危機にさらされている琵琶湖の自然を守ることを目的としています。
近年、琵琶湖は外来水生生物・植物による生態系破壊・水質悪化などの環境への影響が問題視されています。現在除去に取り組んでいる、「オオバナミズキンバイ」という外来水生植物は、2009年に守山市赤野井湾(琵琶湖南部)で確認されました。南アメリカなどから観賞用の植物として持ち込まれたとされ、きれいな黄色い花を咲かすのですが、繁殖力が非常に強く、生育面積は3年間で100倍に拡大しています。
オオバナミズキンバイの繁茂により、漁業への影響が出ている他、水質の悪化や琵琶湖特有の生態系への悪影響が指摘されています。既に草津市湖岸でも生育が確認されていることから、今後、淀川水系に入り更に被害が拡大していくことが懸念されています。
オオバナミズキンバイは切断しても茎から再生するため、機械ではなく人力で根こそぎ取り去る必要があり、問題が認知された今も除去作業は難航しているのが現状であり、環境省は2014年の5月にオオバナミズキンバイを特定外来生物に指定しました。
本協会では、2013年よりこの問題に対する活動を開始。活動場所は守山市赤野井湾や大津市瀬田川が中心となっており、これまでに計7回、約30トンのオオバナミズキンバイを回収しました。しかし、想定以上の速さで繁殖が進んでいる現状において、今後は更に除去のスピードを上げる必要があります。本年9月には、本協会学生会員600名による大規模駆除作業を実施しました。
更新日:2014.11.14 ※記事の内容は投稿当時のものです