まもろう
ナショナル・トラスト地を題材とした学校教育プログラムの全国展開
三井住友信託銀行(東京都千代田区)
ナショナル・トラスト活動の活性化と臨場感あふれる授業空間の醸成を目指し、地域のトラスト地を題材に、地域行政や教育機関、地元の環境保全団体と連携してICTを多用したオーダーメイド型授業を展開しています。
数ある自然保護活動の一つに、自然破壊の危機にある土地等を市民や企業からの寄付で買い取り、豊かな自然を次世代へ引き継ぐ取組み「ナショナル・トラスト活動」が挙げられます。当社では、このナショナル・トラスト活動の活性化と臨場感にあふれる授業空間の醸成を目指し、2012年より各地域の小学校で合計280名の児童に対し、計5回のESD(環境教育)授業を提供してきました。
第1回:和歌山県田辺市・天神崎 5年生約60名
第2回:神奈川県三浦市・小網代の森 6年生約40名
第3回:岡山県岡山市・美作水源の森 全校約40名
第4回:神奈川県鎌倉市・御谷の森 4・5年生約100名
第5回:大阪府八尾市・ニッポンバラタナゴ保護活動 5年生約40名
毎企画ともに、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会、環境専門のインターネット放送局グリーンTVジャパンと協働で、地域行政・教育機関・地元の環境保全団体と連携しながらオリジナルの映像教材を制作しています。
活字よりも圧倒的に多い情報量を持つ映像コンテンツを活用することで、トラスト地について短時間で効果的に紹介することができます。子ども達は身近な自然を再発見し、それが地域の人たちの絶え間ない努力によって守られていること、また、次世代を担う自分たちが大切に引き継いでいかなければならないことを感じ取ります。授業後は専用ホームページを開設して授業で使用した映像コンテンツを閲覧できる環境を整備することで、自宅で児童がファシリテーターとなって家族に向けた授業を副次展開できる仕組みを構築し、児童の学ぶ力・伝える力を助ける学校教育プログラムともなっています。
今後も、ナショナル・トラストの認知度底上げと各地域活動の波及効果を狙って、オーダーメイド型の学校教育プログラムを年2回のペースで提供し、このESDプロジェクトを全国展開していく予定です。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです