まもろう
みんなで守ろういのちの棚田
NPO法人 棚田LOVER’s (兵庫県神崎郡)
棚田(山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に造られた水田)を将来につなげたい!という想いで「保水・洪水調整・地滑り防止・生態系保全など機能がある棚田の保全を目的とした、田植え、生きもの調査、稲刈りなどの活動をしています。
本団体が活動している兵庫県神崎郡市川町上牛尾地域では、18枚の放棄田があります。住民88名中34名が「農地の後継ぎは、いないし探していない」9名が「いないが探している」という現状です(本団体が2011年に実施したアンケート調査)。
そこで、棚田での環境学習につながる農作業体験、生きもの調査、人材育成活動を行い、棚田保全を通じて、都市と農村をつなぎ、生態系サービスの保全と利用を行い、生態系と人間が共存することを目的として活動しています。
2014年6月に棚田エコ学園(棚田とその周辺の農村・都市をフィールドに、人がつながり、夢を語り合う環境学習の実践・学びの場)を創設し、年間を通じて活動は、6月にカエル・トンボ、8月に川魚、水生昆虫、9月にバッタなどの生きものの調査や棚田保全活動を行い、担い手を育成しています。
具体的には、このように数値化して、生物調査を継続しています。
2012年7月21日:生物数13種、コミズムシ、フタバカゲロウ、マツモムシは多数存在。
2013年6月1日カエル調査、卵塊(カエルの卵)数:トノサマガエル7シュレーゲルアオガエル1、生きものの種類と数:アカハライモリ7サワガニ1ミズカマキリ1おたまじゃくし(7〜8mm)1おたまじゃくし(5mm)2トノサマガエル45ニホンアマガエル4ヌマガエル20。
2013年8月24日:植物数73種、スズサイコ、コカモメヅル、シャジクモなどの絶滅危惧種も存在。
2014年6月7日コオイムシ3アマガエル2トノサマガエル27サワガニ1アカハライモリ14ヌマガエル5ミズカマキリ1オタマジャクシ20以上ツチガエル5モリアオガエル2アメンボ5。
参加者からは、「貴重な体験ができ、知識が増えました。自然とふれあえるのがとても良かったです。カエルの卵を見ることができて良かった。とても有意義な時間を過ごすことができた。みんなで協力してできて良かった。」という感想もいただいています。
更新日:2014.11.14 ※記事の内容は投稿当時のものです