まもろう たべよう ふれよう つたえよう えらぼう
在来作物普及活動
NPO法人都留環境フォーラム(山梨県都留市)
絶滅の危機にある在来作物を探し出し、無農薬無化学肥料で栽培し、種子を販売しています。その種子は小規模農家や家庭菜園で育てられ絶滅の危機を避けて、未来の子どもたちへ種子をつなぎます。
1. 在来作物栽培生産活動
耕作放棄地などを利用し、在来作物や固定種作物をNPO法人都留環境フォーラム在来作物実験農場(150a)にて無農薬無化学肥料で自然の淘汰と人為的選抜を繰り返し栽培し、遺伝子的にも多様性のある、自然に鍛えられた強い種子を生産しています。これらの過程でできる無農薬無化学肥料に特化した青果、味噌、全粒粉乾麺、玄米餅を販売しています。
2. 在来作物調査活動
聞き取り調査を実施し、絶滅に瀕している在来作物を発見し、保護しています。また、その作物を取り巻く文化や暮らし、風習なども同時に聞き取り、種と背景文化を同時に保護しています。
3. 在来作物普及啓発活動
在来作物が絶滅に瀕しているということを多くの方に知っていただくことを目的として、東京渋谷アップリンクにて当農場で生産した種子や青果、加工品などを直接、見たり食べたりする「在来作物展」を実施しました。また、農作業体験イベントを実施し参加者の皆さんと一緒に耕作し、在来作物とふれ合っていただいています。
4. ネットワーク構築活動
それぞれの地域でこのような在来作物の多様性を保つための事業が実施されることを目指して、在来作物に興味のある方々をつなぎ、世代を超えて情報が円滑に伝わるように、タネネットワークを構築しています。
5. 種子普及販売活動
通販サイト「無農薬種苗」やイベント出展などを通して、当農場で生産した種子を小規模農家や家庭菜園などに広く販売しています。購入した方がそれぞれの菜園や圃場で栽培することでその種の絶滅の可能性が下がっています。また、これと同時に在来作物の青果、固定種作物の青果、加工品なども販売し普及しています。
上記、5つの活動はそれぞれが独立したものではなく、お互いに大きく影響を与えています。これらを総合的に実施することで、実効性のある事業となっています。(セブン-イレブン記念財団助成事業)
更新日:2013.12.12 ※記事の内容は投稿当時のものです