まもろう
カワバタモロコの飼育・保護拡大
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社姫路半導体工場(兵庫県揖保郡)
当工場は、生物多様性保全の取り組みとして兵庫県立大学、姫路市立水族館と連携し、構内の池にて、揖保川水系の自然界では絶滅したカワバタモロコの飼育・保護を行い元の生息地へ放流しています。
当工場は、東芝グループ第5次環境アクションプラン実現のため2013年度より生物多様性保全活動を積極的に行っています。実施にあたり県内で絶滅が危惧されている生物調査を行い我々が恩恵を受けている揖保川水系に元々生息していた淡水魚のカワバタモロコ(兵庫県絶滅危惧種Aランク)が絶滅の危機にある事を知りました。
このカワバタモロコを当工場で飼育・保護できないか兵庫県立大学に相談した所、姫路市立水族館を紹介頂きました(当時、姫路市立水族館のみに生息)。
我々は、工場ならではの強みである(1)従業員による日常の管理、(2)第3者による乱獲の防止、(3)天敵からの保護が可能な事など、姫路市立水族館に説明し、我々の活動の考えを理解頂いた事で揖保川水系の遺伝子を持つカワバタモロコ26匹を分けて頂きました(2013年6日)。
また、先生方の指導の下、池の整備(石の積上げ、水草の植付け、天敵であるヤゴの排除など)、餌やり、水温管理、産卵場所整備等を行い姫路市立水族館から提供頂いた26匹のカワバタモロコが、日々の管理により2014年4月には749匹まで殖やす事に成功、同年5月には元の生息地(兵庫県たつの市)へ姫路市立水族館と共同で200匹を放流しました。
なお、放流したカワバタモロコの生息確認を行うため1回/月程度の生息調査も行っています。我々のビジョンは、今後、近隣小学校などとも連携し、飼育・保護エリアの拡大を行い放流を繰り返すことで兵庫県絶滅危惧種のランクを見直す(Aランク → Bランク)事です。これからも継続的に活動を続けて行きます。
更新日:2014.11.19 ※記事の内容は投稿当時のものです