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岩手県被災地での「神の森」ドロノキ植樹プロジェクト

臼澤鹿子踊保存会

400年の歴史を持つ臼澤鹿子踊は、東日本大震災の被災地・岩手県大槌町の伝統芸能です。このプロジェクトでは、鹿子頭に用いるカンナガラの材料であるドロノキを植樹し、伝統芸能と地域の自然を守っていきます。

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町には、約400年前から伝わる伝統芸能・臼澤鹿子踊(うすざわししおどり)があります。

鹿子頭を身につけた鹿子と刀掛けが笛と太鼓に合わせて舞う、勇壮にして美しい踊りです。東日本大震災により継続が危ぶまれましたが、発災2か月後には大槌の再生と復興を祈願して同町臼澤地区の避難所となっていた「臼澤鹿子踊伝承館」で演舞を披露。現在も活発に活動しています。

臼澤鹿子踊は鹿子頭の白いたてがみのような飾り「カンナガラ」(かんなくず)がなびく様が大変美しいのですが、近年、カンナガラの材料となるドロノキを入手することが困難になってきています。

カンナガラにするドロノキは、ある程度の太さと長さがあり、かつ木の中に黒い「す」が入っていないものでなければならないのですが、そういった良質のドロノキが少なくなっているためです。調達できない時はナイロンテープで代用したこともありますが、どうにも味気ないのは否めませんでした。

そこで、臼澤鹿子踊保存会では、長野県上田市の「八日堂ドロノキ育成組合」や隣町の被災地支援団体「遠野まごころネット」の協力を得て、地元の種子で苗木を作り、ドロノキの植樹を行ってきました。

2014年4月の植樹では、鹿子踊保存会のメンバーや県外からのボランティアなど約200人で、約200本の苗木を町内・新山高原の約0.8ヘクタールに植え付けました。

将来的には3500本のドロノキが天に伸びる「神の森」に育てていくことが目標です。これまでに植えたドロノキがカンナガラに使えるようになるには、あと40〜50年がかかります。

後世にまで臼澤鹿子踊が伝わっていくことを、そして地域の自然が守られていくことを祈っての、気長な活動です。