2017.11.23  今日の二十四節気 11.22 - 12.06 小雪 七十二候 11.22 - 11.26 第58侯 虹蔵れて見えず(にじ、かくれてみえず)
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たべよう 

明日のニッポンの素・あぜ豆醤油

まるやま組

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能登の里山「まるやま」に今も息づく豊かな生物多様性と伝統的な知恵。昔ながらのあぜ豆のある風景と地元の醤油蔵をつなぎます。毎日口にする和食の要、醤油を入り口にグローバルな課題を一緒に考えましょうyou !

大正三年、集落の耕地図には小さな田んぼを分ける畔が無数にありました。勿体ないので大豆や小豆を植えていました。畔は毎年新しい田んぼの泥で塗り固めるので連作障害が出ず、害虫の被害も少なく、豆の根が張ると畔の強度が増し、根粒菌が付き土を肥やします。草刈りは年寄りや子どもが行ない、換金作物として暮らしを支えました。畔に豆を植えることは理に叶ったことでした。近代化と共に基盤整備が進み畔が減り、動力刈払機の登場で手間ひまかかる畔豆は年々姿を消しました。

2013年和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、同じ時期能登の里山里海はFAOにより世界農業遺産に認定されました。畔豆もひとつの構成要素です。一方、日本の大豆の自給率はおよそ6%、皮肉にも和食の要となる醤油は国産大豆を原料にしているものは1%未満。海外の大規模農業が私たちの食文化を支えていると言う現状があります。

まるやま組では生きもの調査をしている自然栽培の田んぼで、2012年から畔豆を作っています。蒔き時を知らせる花や、播種道具や衣服の工夫、天候と刈取り時期の調整、選別の技術、豆殻は燃料に、灰は畑に還すなど。化学肥料、農薬、大型機械や食品添加物のない時代を生き抜いた集落のお年寄りの知恵の中に持続可能な暮らし方のヒントがたくさんありました。地元の醤油蔵は地豆を使った本醸造を復活させ、子ども達に郷土の味をつないでいます。水生昆虫の研究者は畔塗に江の泥を使うことで生きもののすみかを守ることを目指しています。

ひと粒の豆からひと滴の醤油になるまでの背景には食育、伝統文化、景観、生物多様性、環境教育、農政など複雑な課題が絡み合っていました。だから今こそ私達一人一人が自分の事として一緒に考えましょうyou !あぜ豆醤油は単なる調味料にとどまらず小さなコミュニティに愛着と責任感を育むエッセンスとなり多様な人々を巻き込み発酵し続けているのです。