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「食べることで、琵琶湖を守る」滋賀の郷土料理学習

渋川小学校・滋賀の郷土料理学習実行委員会

http://www.shibukawa-p.skc.ed.jp/

郷土への愛着を深めるため、滋賀の郷土料理学習に取り組んでいます。児童は、郷土料理学習によって食文化の継承が琵琶湖の環境の保護につながっていることに気づき、多くの人と協働して「滋賀の郷土料理博物館」を開館させました。

学校のある草津市は、東洋経済新報社の「住みよさランキング」で近畿一位に二度も選ばれました。しかし、急激な都市化で自然は減り、人のつながりも希薄化し、郷土に愛着を感じる人も減っています。本校の環境教育はこの課題を克服するため、地域協働によるまちづくりという視点に立ってきました。5年前、全校児童による生きもの学習から始まり、学校と地域が支援委員会を組織し児童の学びをサポートしてきました。その委員会が2014年に同アワードのつたえよう部門で優秀賞に選ばれました。

その後、生きもの学習を積み上げてきた児童が新たに始めたのが「滋賀の郷土料理学習」です。視野を「生きもの」から「食」に広げることで、命のつながりや人のくらし、文化が見えてきました。学習では、鮒寿司に代表される滋賀の郷土料理の魅力に迫りました。漁師や農家が魚、野菜を届けて下さり、料理を教わって一緒に作って食べました。様々な世代の人と出会い、郷土への思いを受け継いでいます。児童はそこで学んだことを、より多くの人に伝えようと「滋賀の郷土料理博物館」を開館させたほか、地元団体へ出向いて郷土料理の交流会も実施しました。学習していく中で、地域固有の食文化を守っていくには、食材を生み出す環境を守ることと、食べる文化(習慣)を継承していくことが重要であることに気づき、「食べて守る」ことが琵琶湖の環境保全の真髄であることを理解しました。6年生は、食材を生む滋賀の農林水産業により深い関心を持ち、3クラスがそれぞれ、農業・林業・漁業というテーマに分かれて、主体的に学習を展開しています。

現在、県は「滋賀の農林水産業」の世界農業遺産登録をめざしていますが、本校では、その動きと連携し、より大きな支援委員会を組織して学びを支えています。県知事や市長にも児童主体の本取組に注目いただいています。人と人とがつながり、ふるさとのよさを再発見する本取組は、住む者にとって住みよさ第一位を実感できるまちになりつつあるように感じます。