ふれよう たべよう
ミツバチによる環境教育と地域活性化
赤坂みつばちあ(東京都)
2011年4月にスタートした赤坂地区ビル屋上での都市養蜂。メディア企業が加わり小中学校の環境教育が活動の主な柱です。ミツバチに刺される不安を持った生徒も「生きものとの繋がり」を実感しています。
団体名の「赤坂みつばちあ」はミツバチをチアー(応援)するという造語です。ミツバチの飼育を通して、赤坂を花と緑あふれる街にして行くことを目指しています。
きっかけは、cop10が開かれた2010年に青山の国連大学の正面に展示されたタタミ10畳位の大きなミツバチのポスター写真でした。
環境指標動物であるミツバチが生育できる場所は農薬汚染がなく、花や緑も多い。これは、人間にとっても住み易い環境だと提示し易く、企業・商店街・行政・NPO・住民が協働する生物多様性プロジェクトとして立ち上げました。特にパソコン世代の子供達に「自分の目で見る大切さ」に気付いてもらう為に毎年小学6年生に10年連続で体験授業を行い、生物多様性の一端を知る大人に育てようという地域貢献活動です。
2011年4月にスタートして3年、赤坂・青山の公立小中学校が学習カリキュラムに入れるまでになっています。
地域の子供達にとっては、自分達が住み通学するエリアでまさかハチミツが採れるなんて、と周りの環境を見直す機会となっています。また、行政から依頼された地元高齢者の見学会では「美味しい地元産のハチミツが味わえるなんて長生きして良かった」など驚きの反応が多く、この夏には21回もの「ミニ・ミツバチ教室」を行いました。
採れたハチミツは今年が約130kg。秋のJazzフェスや氷川神社での有名店催事にハチミツ利用メニューとして登場します。その他、2013年では東北支援のイベントや地元の小学生が発案した東北支援バザー用のスウィーツ素材提供、フランスからの「味覚の授業」でシェフが小学生の為に作るデザートへの素材提供と、地域の活性化への寄与を心掛けています。
ミツバチの飼育を担当するのは地域住民が中心のボランティア13名と養蜂協会からの指導者。都内新規グループからの相談に乗ったり、相互の見学を行うなど、ネットワークづくりも進行中です。