ふれよう
毎年恒例!竹林整備でなが~いそうめん流しをしよう
NPO法人環境保全教育研究所(へんちくりん)(長崎県長崎市)
毎年2mずつ延長するそうめん流しを行っています。学童保育の子どもたちが竹の切り出しを行い、竹林整備の重要性や竹を使って行う行事の楽しさを学べる機会をつくっています。
「毎年、子どもたちと保護者が交流できて、心に残るそうめん流しをしたい。」この活動は、学童保育の先生から相談があって始めた活動です。幸い、学童保育が設置されている小学校の近くには長い傾斜面の場所があり、長いそうめん流しをするのにはうってつけの場所がありました。そこで、地域の自治会への呼びかけや社会福祉協議会との協力により、竹林整備を実施する一環として切り出した竹を、そうめん流しで資源利用する活動が2011年に始まりました。
40mのそうめん流しを目標に、活動の下準備として大人が、子どもたちが山に入りやすいように前もって枯竹を除去する作業を行いました。子どもたちは、そうめん流しの前日に丸1日かけて、竹の切り出しを行います。孟宗竹という種類の竹は、背丈が約20m程あり、その竹を1本ずつ丁寧に子どもたちが鋸を使って、自分の力で切り倒しを行います。切り倒しを行う際の大人の役目は、安全管理と、子どもが竹を切り終えるまで手を出さずに、見守ることです。竹が倒れる寸前には、「バキバキバキッ!」と音がなるので、皆で安全な場所に避難しながら、20mほどの竹が倒れていくのを見届けます。自分の力でできるところまで竹の切り倒しをやり遂げること。周りの仲間と協力して、太い竹を運んで山を下りていく時の子どもたちの自信にみちた表情や真剣な表情を見ることができます。
そうめん流し当日は、地域の大人の出番です。40mものそうめん流しを行うにはどうやって竹を組んで行けば良いかなど検討がつかず試行錯誤しましたが、最終的には見事に竹を紡ぎ設置することができました。そうめん流しが無事に終わると、大人たちから「来年は竹を紡ぐ部分をもっと上手く出来たらいいな。」と次に繋がる意見が沢山出て、子どもたちにとっても地域の大人たちにとっても、心に残り、毎年恒例の活動になっています。
更新日:2017.12.27 ※記事の内容は投稿当時のものです