ふれよう
みどりの自然観察会
NACS-J自然観察指導員東京連絡会(東京都日野市)
自然観察会を通じて自然の素晴らしさを体感し自然を大切に思う仲間を作り、自然を守ることにつなげる普及啓発活動を行っています。主に都市公園で行う五感を使った観察会では、自然の「気づき」を大切にしています。
自然観察指導員東京連絡会(NACOT)は公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)に登録している自然観察指導員で構成され、主に都内で活動する会員約200名の団体です。自然観察会を通じて、自然の素晴らしさや大切さを感じてもらい、自然を守ることにつなげることを目指して活動を行っています。「国連生物多様性の10年」を推進していくために、多くの人々に自然を身近に感じて触れてもらい、実際の生きものを観ることで生きもの同士のつながりを理解してもらう自然観察会の普及啓発に努めています。
活動の中心は都内各地域での自然観察会で、東京都内10か所以上で定期的な観察会を行なっています。また、豊かな森の高尾山や里山の横澤入りなど周辺のフィールドでの観察会のほか、毎年「干潟を守る日」の観察会として春には多摩川河口干潟でも干潟観察会を行なっています。多くの子ども達が参加し、生きものに触れ、感動する自然体験をしています。毎年5月には「国際生物多様性の日」を記念して「みどりの自然観察会」を日比谷公園で実施しています。多くの市民が都会のオアシスとして利用する都市公園の中にも、生きもののつながりがたくさん見られることを改めて感じてもらい、毎年150名以上の方が参加しています。
また、身近な生きもののモニタリング活動と観察を合わせた「セミの抜け殻しらべ」の観察会や羽化観察会を続けています。子ども達にも関心の高い「セミ」は指標生物でもあり、毎年、夏の観察会として子どもにも分かりやすく、生物多様性を知る一番身近なきっかけとなっています。自然観察会にこだわらず、生物多様性をもっと身近に感じていただくために、自然物のアート、自然の素晴らしさを絵や写真にした展覧会も毎年開催しています。会期中来場する大勢の方に、生きものや人とのつながりに関心を持っていただけるように、観察会参加へのきっかけづくりにもなっています。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです