ふれよう
小学生の環境出前講座
特定非営利活動法人チーム御前浜・香櫨園浜 里浜づくり(兵庫県西宮市)
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浜脇小学校と香櫨園小学校の3年生に地域の浜に愛着を持ってもらえるよう、1学期は海浜植物の観察、浜辺の生きものの観察を、2学期は野鳥の観察、3学期は国の史跡である西宮砲台などの歴史の勉強をする環境出前講座を行なっています。
御前浜は阪神間に残された貴重な自然海岸で、都市部にありながら豊かな自然環境が保たれています。次世代を担う子どもたちがこの浜を楽しみながら学べるように、「探検帳」と題する手引書を作成し、2007年より活動しています。
*2017度の生徒数:浜脇小(5クラス171名)、香櫨園小(6クラス196名)
近くに浜があるのに遊びに行っていない、浜の事を知らない、という児童が多く、保護者にも浜を訪れるのは初めての人がいます。海浜植物の特徴や、県のレッドデータブックCの植物4種、貝には二枚貝と巻貝があること、アサリの浄化能力実験、カニの雌雄の見分け方、ヤドカリの種類の見分け方、水クラゲと赤クラゲ、アオノリとアオサ、野鳥の種類、渡り鳥と留鳥、鳥の雌雄の見分け、鳴き声などを勉強する機会を設けています。
スタッフはチーム員と地域の大人、合わせて毎回約15名が参加しますが、子ども達との交流ができる場でもあり、元気をもらっています。
この貴重な自然海岸を維持できなければ、そこに住んでいる海浜植物、渚に住む貝、カニも住めなくなり、また渡り鳥も行くところがなくなり種の減少や絶滅に繋がります。それを体感してもらい、日頃あまり関心のない生物多様性を勉強してもらっています。
チーム員は貴重な自然海岸を保つため、雑草刈やゴミ拾いの活動を毎朝2時間していますが、児童にも毎回活動の最後にバーベキューの炭ゴミ拾いをしてもらい、環境維持の大切さも勉強する機会にしています。
この環境出前講座を通じて、すぐ近くに地域の宝“里浜”があることを知り、環境維持の大切さを勉強し、この思い出は一生の思い出となるでしょう。
更新日:2017.12.27 ※記事の内容は投稿当時のものです