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ふれよう 

理科の修学旅行

柏の葉サイエンスエデュケーションラボ

http://selexedra.stars.ne.jp/excursion2019.html

自然体験活動を通じて理科を学ぶ「理科の修学旅行」を開催し、東京大学の大学院生ら若手研究者と共に、磯、砂浜、秋の山岳地、里山、湖沼などで、地域と季節の特徴を生かした生物観察と学習を行なってきました。

近年の都市化に伴い、生活に身近な緑が失われています。最近の研究では自然と接する「経験の消失」は人々の健康や生活の質を害し、加えて自然に対する興味や関心、保全意識を大きく衰退させることが指摘されています。人々の意識を高め、自然の保護や持続可能な共生を推進するには、個々人が自然の多様性とその重要性を認識する必要があり、その方策として自然体験活動が注目されてきました。ただ、真の自然保護・共生には身の周りの自然の認知だけでなく、俯瞰的な視点を獲得し、自然界における各構成要素のバランスや相互作用を理解する必要があります。そこで2013年10月より現在まで13回にわたり、山林・海・湖沼・農地など多様な場所で、現地の環境の特徴を生かした自然観察・体験を季節に応じて行いました。さらに理科を学び俯瞰的な視座を獲得する「理科の修学旅行」を実施し、延べ502名の小中学生が参加しました。

開催場所は千葉県柏市の手賀沼湖畔や農業公園、南房総の大房岬・鴨川や茨城の波崎など様相の異なる沿岸部、新潟県苗場の山中など、広域にわたります。磯の生きもの採取や種の同定・分類、スケッチを行って生物多様性を学んだ他、調理時には魚を解剖して消化器内の残存物の顕微鏡観察などを行い、食物連鎖について考察しました。特徴的な植物探しや土中微生物の採取・観察など、観察対象やその切り口は多岐にわたります。

現地での学びの前には事前学習会を開催し、座学と共に、参加者自身の興味・関心の可視化とその調べ方の整理や、チリメンジャコ中の多様な生きものを探すワークショップや解剖など理科実験を行なって、現地での観察・体験の際に注目すべき点の案内を行いました。

多様なプログラムは、東京大学や千葉大学、筑波大学などの大学院で学ぶ大学院生や、大学教員・研究所職員などがそれぞれの専門性を活かして開発しています。日々世界最先端の研究現場で研鑽を続けている研究者らの、高度な専門性に基づいて開発されたプログラムは、単なる理科教室とも自然体験キャンプとも一線を画しています。