えらぼう ふれよう
フェアウッド・パートナーズ
フェアウッド・パートナーズ(東京都)
フェアウッドとは、地域材、認証材など伐採地の環境や社会に配慮した木材・木材製品のこと。木を使う人が「森を壊さない木材の選び方」を実行することで木の流れを変え、世界の森林を守ることを目的としています。
日本は、木材需給の75%を海外からの輸入に頼っており、中国やアメリカ、EU諸国と並ぶ世界屈指の木材輸入国です。残念なことに、輸入された木材の10〜15%が違法伐採によって得られた木材とも言われています。一方、国内では、伐採や管理コストとの関係から国産材の利用が進まず、森林の荒廃が危惧されています。森林は様々な環境問題の要であり、私たちがどのような木を選ぶかが重要な意味を持っています。
フェアウッドパートナーズは、木を扱う企業に対し生産地や生産者の顔がみえる木材であるフェアウッドを選択し、市場に流通させることを勧める一方で、消費者には身近なフェアウッドを選ぶことを求めています。市場を変えるには需要側と供給側の両方からの働きかけが必要だと考えているからです。
一般的には、「そもそも木の産地を気にしたことがない」、「違法伐採によって得られた木材が市場にあるとは思えない」という見解が多い現状を理解した上で、食品に対して求められる厳しい基準を参考に、木の生産地への責任の面から、意識的に「木を選ぶ」方法を普及することに重点を置き活動をしています。より気軽に木の話ができる場として、「フェアウッドカフェ」を開設。ウェブサイトを通して、木材産地についての話、木工製品の作り手の想いなどを伝えながら、フェアウッドな商品を集めて紹介し、販売しています。これ以外に野外イベントなどへも出展し、手触り、匂い、風合いをダイレクトに伝えながらの商品販売を行なっています。
東日本大震災後には、被災地の産業としての林業・林産業の復興を支援するという視点も加え、岩手、宮城、福島の生産者と協働して、「東北の木と暮らそう」をコンセプトにしたコーナーも開設しています。街にいながらも、実際に触れることのできる「モノ」を通して森とつながることが出来る。私たちはフェアウッドを通じて“森と共にある暮らし”を提案しています。
更新日:2013.11.03 ※記事の内容は投稿当時のものです