えらぼう
コーヒー1杯でできる里山保全
特定非営利活動法人里山倶楽部(大阪府南河内郡)
里山保全にかかる費用を活動の中で生み出す目的で、間伐材で炭を焼いています。さらに自分たちで焼いた竹炭で、珈琲を煎っています。直接保全に携わることができない人も、珈琲を飲むことで活動に参加出来ます。
2015年、環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業補助金を活用し、「竹炭焙煎珈琲」をカーボンオフセット寄付つき商品としてリニューアルしました。同時に原材料も見直し、レインフォレストアライアンス認証珈琲をブレンドのベースに採用しました。
カーボンオフセット制度の活用により、珈琲を飲んだ人は1杯あたり160gのCO2削減に貢献できます。珈琲の普及により、2018年までにCO2を9トン無効化することを目指しています。レインフォレストアライアンス認証とは、伝統的な栽培方法を用いて森林とそこに暮らす野生生物を守って生産している農園に与えられる認証で、この珈琲を使用することで熱帯雨林を守ることができます。
2012年に、他団体と連携して設立した「チャリティネット森が好き」は、大阪府下の約20の里山保全団体で構成されるネットワークです。珈琲の売り上げの一部は、このネットワークに寄付されます。チャリティネットに集まる団体には、絶滅しそうな動植物の保全や生きものの住処を守る生物多様性を目指した里山保全活動のプログラムが合計11あります。里山倶楽部のフィールドは主に大阪南部ですが、ネットワークに寄付することで大阪府下全域に対象地域を拡げて、里山保全活動を支援できます。
珈琲の販売は、「道の駅かなん」が中心となっていますが、環境系のイベントや地域の催しにも積極的に出店しています。
更新日:2016.11.18 ※記事の内容は投稿当時のものです