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「5本の樹」…お客様と一緒に累積1000万本
積水ハウス株式会社(大阪府大阪市)
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2014/1191054_1381/
積水ハウスでは、2001年から「5本の樹」計画と名付けた生きものに役立つ自生種・在来種を中心とした植栽を提案しお客様と一緒に推進してきました。2013年末には全国に累計1000万本の植栽を達成できました。
「5本の樹」計画の内容についてご紹介します。
◆「里山」をお手本とした植栽計画
「5本の樹」計画とは、積水ハウス独自の生態系に配慮した庭づくり・まちづくりの提案です。“3本は鳥のために、2本は蝶のために、日本の在来樹種を”という想いを込めたネーミングで、この考えかたは人が適切に手を入れることによって生態系の豊かさを維持する「里山」の考え方をお手本に生まれました。
庭づくりや街づくりにもこの仕組みを生かして、各地の気候風土に適した自生種・在来種を中心にお客様に提案して植栽しています。日本は南北に長く、その土地で育つ樹木や生きものが違います。そこで「5本の樹」計画では気候や植物の適応性によって、それぞれの地域に適した樹木を独自に選択。選択基準として日本の原種または地元の在来種であること、改良品種でないこと、庭木としてふさわしい樹形や花や実などの楽しみが多いこと、蝶や鳥が利用することなどを設定しました。
◆生き物にとっても、人間にとってもメリットがある提案
人間にとっての美しさを優先した園芸品種・改良品種や、季節との関わりなく花を咲かせる外来種は、地元の生きものたちがあまり利用できないために「従」として活用しています。
自生種・在来種中心の樹木であれば、鳥や昆虫にとっての利用価値が高り庭に小さな「生態系」が生まれるだけでなく、自然の働きで薬剤散布の必要も少なくなります。つまり、家族にも環境にも健やかな庭となります。
これを実施するために自社の樹木医や環境NGOとともに、各地域において植栽にふさわしい樹木約400種を掲載した「庭木セレクトブック」を作成しお客様に提供しています。2001年からの配布部数は累計で15万冊となり、当社顧客のみならず、一般市民や環境NPOからも非常に人気がある図書となっています。
こうした活動を重ねてきた結果、2013年の年末には取り組み開始以降の累積植栽本数が沖縄を除く全国で1000万本になりました。
更新日:2014.11.14 ※記事の内容は投稿当時のものです