つたえよう
子どもボランティア
なぎさの体験学習館(神奈川県藤沢市)
http://www.enosui.com/experience.php
小学生がグループごとにテーマとする生きものについて、自ら調べ、わかりやすく来場者に向けて発表する活動です。なぎさの体験学習館や新江ノ島水族館スタッフのサポートを得て、水槽のレイアウトや飼育も行います。
2005年から続く本プログラムは、約2週間の活動期間のうち、前半の1週間は展示準備を行い、後半の1週間は準備した生きものについて、来場するお客さまに解説、発表を行います。年によって異なるテーマの中から飼育する生きものを決め、グループに分かれて活動。生きものを飼育するために必要な環境を調べ、飼育する水槽のレイアウトを考え、必要に応じて水族館内を見学し、また、展示飼育スタッフに聞き取り調査を行って内容を固めていきます。
展示に必要なものについては、スタッフのサポートがあるものの、自ら海岸に出かけて集めるなど自主的に行う部分も多く、解説や発表の準備では、自分達が伝えたい生きものの魅力について、クイズ、絵や文章による解説等を作製します。今年のテーマは『相模湾の生きもの研究所』と題し、15名の小学生が5つのグループに分かれて相模湾にくらす生きものの魅力を伝えました。5つそれぞれの展示内容は、タコ(軟体動物)、ハナガサクラゲ(刺胞動物)、メガネカラッパ・セミエビ(甲殻類)、ウマズラハギ(魚類)、イトマキヒトデ・ムラサキウニ・マナマコ(棘皮動物)となり、それぞれが担当する生きものに合った水槽をレイアウトし、生きものを運び、給餌や水替えなどの作業を行いました。
発表期間には、水槽を訪れるお客さまに個別解説をしたり、時間を決めてグループごとにクイズや実験、給餌を伴うデモンストレーションを実施しました。デモンストレーションでは、タコがビンの蓋を自分で開けられるかを試す実験、クイズの正解者が生きものに給餌を行い、棘皮動物のグループは希望者に生きものに直接触れてもらう内容を盛り込んでいました。子ども達は、1週間程度の発表期間のなかで、様々なお客さまに出会い、試行錯誤を繰り返しながら“伝える”ことの楽しさを実感しました。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです