つたえよう
地域と歩む由良川保全活動
京都府立綾部高等学校 分析化学部(京都府綾部市)
由良川の化学的・生物的調査、清掃活動を定期的に行い、由良川を見守っています。また、市民参加型清掃活動由良川クリーン作戦の実施や小中学校へ出前授業を実施するなど、啓発活動に努めています。
私たちは化学的調査、水生生物調査により由良川の水質調査を行い、由良川レンジャーとして由良川を見守っています。河川環境と人が交わる機会は少なく、度重なる水害ばかりが目立ち、小学校では由良川は「危険な河川」と、子ども達は教わっているようです。美しい環境にふれ合おうと訪れる人もいますが、後にはバーベキューの残骸、スーパーやファーストフードの袋、タバコの吸い殻などが捨てられていることが多く、私たちは心苦しくなりながらも定期的にゴミの回収、分別、調査、を行っています。啓発活動も必要と考え、4月に一般市民に呼び掛けての由良川清掃活動「第4回由良川クリーン作戦」を計画しました。
2015年よりも多くの方に参加していただくため、ポスター作成した後、掲示と参加依頼のため、1軒1軒地元の商店などを回りました。また、クラスでの呼び掛け、綾部市の広報、綾部市や学校のHP、ラジオや新聞などで啓発活動を行いました。幼少期の自然や生きものとの触れ合いが、「自然」や「環境」を大切にする「こころ」の成長につながるのではと考え、地元小中学校、保育園へ出向き環境出前授業を実施しました。自分たちを「由良川レンジャー」と称してレンジャー衣装を身にまとい、由良川の素晴らしさを伝えると共に、河川にゴミを捨てないように呼び掛けました。
また、子ども達と一緒に河川に入り、カワゲラやカゲロウなど沢山の水生生物を採取し、顕微鏡観察を行いました。授業を受けた子ども達には、「由良川博士」の手作り賞状を手渡しました。河川の漂流物を活用するため、海の京都博や京都環境フェスティバルにて、流木をリサイクルした「鉛筆立て作り教室」を実施し、子ども達にプレゼントしました。また、サッカーJ2リーグの開幕戦に由良川レンジャーとして登場し、河川の大切さを訴えました。綾部市観光案内所に、由良川を再現した水槽を設置するなど、由良川の素晴らしさを多くの人に伝えています。
更新日:2016.12.21 ※記事の内容は投稿当時のものです