つたえよう
青い森の巨木写真展
特定非営利活動法人おどろ木ネットワーク(青森県青森市)
子ども達がカメラを片手に森を散策し、巨木・古木の写真を撮り、それぞれの作品を写真展示会等で発表する活動です。その直接体験を通して、子ども達が環境の大切さや写真アートの楽しさを体験しています。
子ども達が直接体験することで得られる学習の機会が段々少なくなっています。直接体験は、豊かな人間性や考える力を育み、実践力を養うのに有効であるとされています。特に、森林教育は人の五感を通して、その生命力や自然に対する畏敬の念、素晴らしさ等を、感動と驚きをもって伝える強い力を持っています。
この活動は、子ども供達がカメラを片手に森を散策し、巨木・古木の写真を撮り、それぞれの作品を写真展示会等で発表するもので、その直接体験を通して、子ども達が環境の大切さと写真アートの楽しさを体験しています。ねぶた祭りが終わり、夏休み中盤の8月9日の日曜日、青森市の浅虫で「ちびっこ巨木撮影会」が開催されました。おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、小学生の子どもたち等総勢40名で馬場山のアカマツ巨木(林野庁「森の巨人たち百選」)を目指しました。その途中には、ナラ、クヌギ、ブナ、イタヤカエデ、ヤマザクラ、クロモジやサンショウ、キノコ等、クルマユリ等の植物や、セミやアゲハチョウ等の昆虫も被写体として充分楽しませてくれました。
アカマツ巨木が姿を現すと、子ども達は、「オオ―ッ」、「ゲーッ」と歓声を上げ、夢中でカメラのシャッターを押していました。ガイドの野宮さんは、「高さが28メートル、幹周り6.6メートル、樹齢700年と推定されている」こと、「木や草や動物たちは互いに関係を持って生きている」こと等について話してくれました。
今回の「ちびっこ巨木撮影会」で体験した、「森の匂い」、「セミの鳴き声」、「木漏れ日」、「頬を撫でたそよ風」、「巨木の存在感」等の感動は、子ども供達の体にしっかりと記憶されたはずです。撮った写真は11月3日からの「青い森の巨木写真展」(青森市アスバム)で展示されます。
更新日:2015.12.01 ※記事の内容は投稿当時のものです