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つたえよう 

グローバル64拠点で取り組む生物多様性保全活動と主流化への貢献

東芝グループ(東京都)

グローバル64拠点で生物多様性保全活動を展開。2015年までに全拠点でビオトープを整備することを目指しています。生物多様性の主流化への貢献も視野に入れて、世界各地で従業員家族や地域住民と連携しています。

東芝グループはグローバル64拠点で生物多様性保全活動を展開しています。具体的には、「工場を中心とした生態系ネットワークの構築」「希少な動植物の生息域外保全」に取り組んでいます。生態系ネットワークの構築では、蝶、トンボ、鳥などの空中移動性の生きものの産卵場所を設けて工場や家庭に呼び込むことを目指しています。複数の工場でユズ、キンカンなどを家庭菜園として栽培している従業員に対して、アゲハチョウの幼虫を害虫としてすべて駆除せずに成虫になるまで見届けるよう呼び掛けており、各家庭を蝶のビオトープにする取り組みを進めています。

さらに、各工場の緑地の一角にユズ畑を整備し、家庭に来た卵や幼虫を避難させることで、工場を中心として従業員の家庭や地域の森、公園、川などを結ぶ生態系ネットワークの構築を目指しています。

また、工場の周辺に生息する希少な動植物を敷地内で保護、人工繁殖させ本来の生息地へ戻す「生息域外保全(生物多様性条約第9条)」も進めています。

横浜市の京浜事業所では鶴見川に生息するホトケドジョウ(絶滅危惧IB類)を保護しており、水系内の他の域外保全地と連携して地域個体群の保全に貢献しています。

姫路半導体工場ではカワバタモロコ(絶滅危惧IB類)を1年間で26匹から700匹以上にまで繁殖させ、約200匹を揖保川に放流し野生回復を図っています。
横須賀市の東芝ライテックでは、三浦半島小網代で盗掘被害に遭っているハマカンゾウ28株を2年間で約100株に繁殖させ元の生息地に返還しました。

東芝情報機器フィリピン社ではナラ(フィリピンの国樹)など5種の絶滅危惧種を敷地内で保全すると共に、実を近隣の学校やサプライヤーに配付することで域外保全地の拡大に努めています。企業の工場敷地はセキュリティが確保されていることから、第三者による盗掘・乱獲や天敵・侵略的外来種による食害の恐れが少ないため生息域外保全の適地であると考えています。

更新日:2014.10.23  ※記事の内容は投稿当時のものです