つたえよう
図書館で「生物多様性の本箱」が読めるよ TRC普及啓発プロジェクト
株式会社図書館流通センター(東京都文京区)
図書館に「生物多様性の本箱」を利用できる環境をつくり、子どもや大人に生物多様性を知ってもらう普及啓発活動です。本を軸に、お話し会や講演会などを通して、図書館で生物多様性の大切さを伝え、学び、行動するための情報支援で安心して暮らせる地域づくりを目指します。
子どもたちや地域の人々が生物多様性について知り、学び合い、行動するために、国連生物多様性の10年日本委員会が選定した「子ども向け図書」(愛称「生物多様性の本箱」、以下「本箱」と表記)を図書館で利用できる環境をつくり、普及啓発に取り組んでいます。
私たち株式会社図書館流通センター(TRC)は全国の公共図書館や学校図書館を通じて地域に密着したサービスを展開する図書館総合支援企業です。2014年4月、社内に「本箱」普及啓発プロジェクトチームを立ち上げました。「図書館へのサポート」「研修」「資料サポート」の3機能を用意し、TRCの運営受託図書館を中心に参加を呼び掛けています。参加館では「本箱」の展示を基本に、自治体や学校、植物園、ボランティアなどとの連携を活発に行い、お話し会や講演会、観察会などを実施しています。
また、夏休みの自由研究のテーマとつなげて紹介したり、時期や地域の個性に応じた多様な展開をしています。こうした各館の取組みは事例として共有し、好循環が生まれています。公開講座を設けたり、この活動が全国紙(朝日新聞6月4日、毎日新聞7月18日)に紹介された事から、全国から取組み図書館への見学希望もあり、受託館を超えて広がっています。
2014年7・8月には、図書館員や学校司書に「本箱」の約100点を実際に手に取ってもらい、教育現場とのコミュニケーションを図る「ブックフェア」も開催しました。この場ではさらに、出版関係者にも生物多様性の重要性をアピールする事ができました。 図書館の参加は首都圏において現在16館ですが、今後は全国にネットワークを広げ、地域の情報機関である「図書館」で「本」を通して市民に生物多様性の大切さを伝えて、行動に移してもらえるように、普及啓発活動を推進したいと考えています。
更新日:2014.11.14 ※記事の内容は投稿当時のものです