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コナギを味わう・活用する(大谷ハチドリ計画)

気仙沼市立大谷中学校

http://www.kesennuma.ed.jp/ooya-cyuu/html/htdocs/index.php?page_id=0

多様な生きものが息づく田んぼで健康に育つ稲。ところが、その稲を水田最強の野草コナギが圧倒しています。この厄介者のコナギが栄養価の高い野菜でもあることが判明しました。コナギの特性を生かし、おかずもとれる水田耕作をめざしています。


田んぼの厄介者コナギの意外な正体(除草は収穫になった)

大谷は、海もあり、山もあり、田んぼもある豊かな自然に恵まれています。ところが、地域の暮らしを支えてきた農林水産業は衰退し、さらには「松枯れ」や「磯焼け」という異変が発生しています。松枯れや磯焼けの大元には、私たち人間がもたらした環境破壊や温暖化があります。2004年、この異変から大谷の自然と暮らしを守ろうと子どもたちが活動を開始し、「ハチドリ計画」と名づけました。南米キチュア族に伝わる物語、山火事をくちばしで水を一滴ずつ運んで消そうとしたハチドリのように、一人ひとりが「私にできること」をしよう。みんながそう思うなら、どんな大きな問題にも立ち向かうことができる。「ハチドリ計画」の名にはその思いが託されています。

今年15年目を迎えたこの活動のひとつが、田んぼの多様な生きものの力で稲を育てる「いきものたんぼ」です。この田んぼには、目に見える生きものだけではない、膨大な数の微生物と共に、互いにその命を移し替えながら支え合っています。豊かで安定した生態系が形作られ、その中で稲は健康に育ちます。

とはいえ、田んぼで育つのは稲だけではありません。さまざまな野草もまた芽を出し、放っておくと稲を圧倒してしまいます。中でも最強の厄介者がコナギ。コナギは除草剤に弱く、除草剤を散布した田んぼではまったく見られません。安全であることの証しでもありますが、「いきものたんぼ」では猛威を振るいます。

毎年、その除草に苦労してきましたが、このコナギが野菜の中で栄養価が高いクレソンと肩を並べるほど栄養が豊富であることがわかりました。食べてみると、クセのない味です。これならどんな料理にも合う。このコナギの特性を活用しないのはもったいない。なによりコナギが活用できるのであれば、これまでの除草の苦労は収穫の喜びへと変わる。このコナギをどう調理し、活用するか、子どもたちの挑戦が始まりました。


コナギを味わう・活用する(ご飯もおかずもとれる田んぼ)