2020.4.11  今日の二十四節気 04.04 - 04.18 清明 七十二候 04.09 - 04.13 第14侯 雁北に帰る(かり、きたにかえる)
生物多様性5つのアクションたべようふれようつたえようまもろうえらぼう

ふれよう 

網地島ふるさと楽好 限界集落の社会貢献

網地島ふるさと楽好

虐待孤児や震災孤児を毎年夏に網地島に無料招待しています。島の自然の中で,島のおじいさんが海から取った魚介類を会話しながら島のおばあさんと料理し,みんなで食べることを通して,大切にされ愛される記憶を持ってもらい,自分がかけがえない大切な存在であることを知ってもらうことを目的としています。

網地島網地浜はかつて遠洋漁業や捕鯨で働いている人たちやその子どもたちがたくさんいて,とても賑やかな集落でした。それらが廃れてしまい, 子どもが1人もいない約70人の高齢者ばかりの限界集落となりました。地域の宝であるはずの子どもたちが虐待で辛い目にあっている姿を報道で見て,虐待された子どもたち(虐待孤児)のためにできることはないかと考えて,「網地島ふるさと楽好」を行政の力を借りずに自分たちの力だけで開校することを決めました。また,東日本大震災で両親を亡くした子どもたち(震災孤児)の悲しさを少しでも軽くしてあげたいと考えています。毎年夏に虐待孤児や震災孤児を2泊3日の日程で網地島に無料招待し,温かな島のお年寄りと島の食を体験しながら交流しています。

網地島の豊かな自然が傷付いた子どもたちを癒してくれます。うに,あわび,ひらめ,カニ,ヤドカリ,つぶ貝,なまこ,魚,大ムカデ,アオスジアゲハ,オニヤンマ,ショウリョウバッタ,コクワガタ,カブトムシ,ミヤマクワガタ,セミ,大きな蛾,ウミネコ,外猫,カラスとの出会いが,子どもたちに驚きと感動を与え,小さな生き物に対する優しい心を育んでくれました。人は温かく厳しい自然の中で生かされていることを実感することができます。

網地島には信号機もお店も交番も小学校も中学校もありません。車もそれほど走っていません。時間もゆったりと過ぎていきます。優しい島のおじいさんとおばあさんがいて,ご飯を一緒に作って,食べながら,他愛のない会話をします。その温かな場で,子どもたちは大切にされ愛されることを感じて,心の傷を癒していきます。

子どもたちの貧困,虐待,被災地の復興に関心のある大学生等を積極的に受け入れています。全国からのボランティアは,普通のように見える子どもから,突然「お母さんはいるの?」と聞かれ,とても驚いたそうです。自分の位置(境遇)を確認しようとする子どもたちの行動から,さびしい気持ちを察することができました。令和元年は,全国から42名の方に来てもらうことができました。大学生等に経験を積む機会を提供しています。