えらぼう
BIO NET INITIATIVE ~いのちをつなぐ街づくり~
三菱地所レジデンス株式会社(東京都千代田区)
http://www.mecsumai.com/bionetinitiative/
マンション供給時に、敷地の大小に関らず全物件で生物多様性保全のための植栽計画をつくり、「点」、「線」、そして「面」へとエコロジカルネットワークを形成して、生活者に理解してもらうために広める取組みです。
当社では首都圏において、年間約5千戸・50棟の分譲マンションを供給しており、土地利用が多く環境に与える影響は非常に大きい。その中でマンションを通じて、敷地の大小に関らず全物件で生物多様性保全に配慮した植栽計画に取り組んでいます。
点であるマンション単体から、地域の緑地とを結ぶ線、それらを周辺につなげていき、面として広げ、街づくりを通じて、飛来する鳥やチョウ等の休息中継を確保するといったエコロジカルネットワークを形成する取組みを行っています。
当社がマンション毎、一つ一つ丁寧に本取組みを行うことは、大規模なプロジェクトによるスポット的な展開と異なり、街に点在する住まいを起点に取組みを行うため、大小問わず行うことに大きな意義があります。そして、当社が全物件で本取組みを行い、同業界内でも共感を得ることができれば、同様の取組みを行う企業も増え、業界全体として首都圏で年間約5万戸・500棟の供給があることから、更に広がっていくものと考えています。
購入時と入居後に生活者にきちんと伝えています。当社ではマンション供給を通じて住宅購入を検討するお客様と多くの接点があります。住宅購入を検討するお客様は“一生の買物”のために、真剣に情報を収集し、その吸収率も非常に高い人々です。そうした感度の高いタイミングでお客様に対し、生物多様性保全の取組みをわかりやすく伝えていくことも本取組みの大きなポイントです。
このように当社では感度の高い生活者に伝える機会があり、年間約5万組の生活者に対し伝え、理解してもらうことができます。また、お客様の入居後には、敷地内及びその周辺の植栽を通じて生物と触れ合い、生物多様性保全の取組みを理解する仕組みを作っています。このように生活者を通じても、住宅を起点として裾野から社会へ、点から面へという波及手法を構築しています。
更新日:2015.11.06 ※記事の内容は投稿当時のものです