つたえよう
人と自然のふれあい調査
一般社団法人てるはの森の会(宮崎県宮崎市)
平成20年から8年間、宮崎県綾町4地区で「人と自然のふれあい調査」を実施。地域住民と一緒に調査し、地域の価値や生活知、思いを掘り起し、地域の再発見と地域を見つけ直すためのマップや冊子を作成しました。
「人と自然のふれあい調査」は、地域の人にとってかけがえのない自然、大切に思う場所、持続可能な自然利用の方法、自然と関わりながら成り立ってきた暮らし方を調査し、その調査結果を地域住民が望む形でまとめたものです。地域住民と一緒に調査を行い、地域の価値や生活知、思いを掘り起すことは、地域の再発見とその地域を考え直すきっかけとなりました。
調査は、1)五感によるふれあいアンケート 2)懇談会 3)現地調査 4)聞き取り 5)ふれあい発見ワークショップ 6)マップ作り 7)資料・文献調査などの手法を用いました。
平成20年(2008)~21年に日本自然保護協会とふれあい調査メンバーが主体として宮崎県綾町上畑地区を調査しマップにまとめました。21年度には古屋地区での調査も始まり、22年度からてるはの森の会が古屋地区の聞き取り調査を引き継ぎ、23年度に冊子を、24年度に聞き書き集をまとめました。24年度からは杢道地区での調査も開始。25年度にマップを、26年度に聞き書き集にまとめました。26年度からは川中の森の林業遺産や人々の暮らしなどを調査しています。
このように8年間にわたり、宮崎県綾町の4地区(上畑地区、古屋地区、杢道地区、川中地区)を調査し、上畑マップ、古屋冊子、古屋聞き書き集、杢道マップ、杢道聞き書き集の5種にまとめました。
調査結果を地域住民の望む形でまとめることは、誰に何を伝えるかを考え、自分たちの住む地域の将来を考えることに繋がりました。
更新日:2015.11.06 ※記事の内容は投稿当時のものです