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conserve 

(日本語) ハマカンゾウからウンラン保全等につなぐ生物多様性

震災の津波と盗掘で激減したハマカンゾウを事業所で繁殖。企業間連携後合同返還式を行い、今夏、千輪を超える花が広場を飾りました。さらに、今治事業所のウンラン保全活動で地域連携の歩みを続けています。


小網代の森に返還した900株のハマカンゾウの花が広場を埋める

1.横須賀事業所ハマカンゾウ保全活動
ハマカンゾウはユリ科の希少植物。三浦半島の先端、小網代の森で東日本大震災による津波と盗掘被害により、2012年当時、生息数が激減していました。そこでハマカンゾウ28株の繁殖・保全活動を、生息環境の似た安全な横須賀事業所内で開始しました。2014年には、繁殖した100株を小網代の森に返還、続いて企業間連携とし株式会社DNPテクノパックへ30株を移植しました。2017年には合同返還式で小網代森に約900株を返還し、今夏、千輪を超える花が開花し広場前の群生地一帯を深く高貴なオレンジ色で染め、来場者の心を癒しました。保全活動はNPO小網代野外活動調整会議に継承され、「日本一のハマカンゾウが咲く小網代の森」への実現に向けた取組みに当社活動が貢献しました。

2.国内3事業所の生物多様性の活動※)
ウンランは四国では今治市織田ヶ浜にしか自生していない絶滅危惧種ⅠA類の植物。県内で唯一、育成実証を行っている愛媛県生物多様性センターより2株を株分けされ、2015年に構内での保護活動を開始しました。その後開花し順調に生育しています。同年5月に同センターが増殖に成功した約300株を愛媛県、NPO団体、東村自治会、地元ボランティアと共に自生地である織田ヶ浜保護区へ返還しました。返還したウンランは活着し7月に開花、その後翌年の移植に向けた織田ヶ浜の整地活動を地元富田小学校も加わり行いました。活動は愛媛県西条市にて開催された第5回四国生物多様性会議で報告しました。今後も地域と連携した大きな活動を積極的に行っていきます。

3.社内外広報活動
当社の歩みは、神奈川県「生物多様性パンフレット-今、私たちにできること」で紹介され、神奈川県環境保全協議会からの要請で企業活動の講演を行いました。企業が考える生物多様性活動として、保全に加え本業での貢献についても報告し、当社HP、環境報告書等に掲載し、当社の生物多様性活動の周知に努めました。


自治体、小学校等との地域連携で展開するウンラン保全活動

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです