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「琵琶湖の伝統漁法、伝統食づくりを通して、琵琶湖のめぐみ、命のつながりをかんがえよう」

子ども達が、琵琶湖の多様な伝統漁法や湖魚食作りを通して、豊かな自然、環境、恵みに気づき、郷土への愛着や誇りを持つことが狙いです。また、人との繋がりを大切に、新たな活動や交流にも挑戦しています。

琵琶湖は、単なる水瓶ではなく、近畿1450万人の命の源であり、固有種の宝庫でもあります。様々な環境変化で琵琶湖の魚は減少してきており、琵琶湖の水質、環境は生態系維持に重要です。

①活動の初めに:
水の飲み比べ(地下水、水道水、ミネラルウオーター、外国の水)をして、身近な飲み水、排水や雨水がどのように流れているのか、山・川・田んぼ・琵琶湖のつながりについて学習しました。

②琵琶湖の伝統漁業の体験:
子どもたちは、エリ漁、沖曳き網、えびたつべ漁、刺し網漁、シジミ掻き漁などの伝統漁法、川での鮎釣りなど、漁師さんや研究家の人と一緒に行動し、琵琶湖の問題や課題、生きものへの思いを直接聞き学びました。

③湖魚食料理体験:
漁で獲った湖魚を食材とした伝統郷土料理(ふなずし・佃煮、シジミ飯、アメノイオご飯、シジミ汁など)を作り食べることにより、命の大切さや琵琶湖、川、水田のつながりについて理解を深め、環境こだわり農業で推進している「魚のゆりかご水田オーナー」となり、田植え・生きもの観察・稲刈り体験もしました。これらの体験から琵琶湖の生態系について学び、郷土への愛着も深まりました。

④交流会・活動発表:
淡海こどもエコクラブ活動交流会、草津市こども環境会議、日本農業遺産認定報告会で活動事例を発表し、ラムサールびわっこ大使としてアイキッズから8名中5名が県代表として参加しました。

今回の活動や体験を通して、環境維持の重要性や伝統漁法・食文化の歴史などに理解が深まるとともに、琵琶湖と周辺の生物多様性を維持していくことが、琵琶湖の環境や周辺の豊かな暮らし、食文化を継承して行く上で極めて重要であることも学んでいます。子どもたちは自分にもできることに気づき、外来魚駆除やセタシジミ復活大作戦の活動に自主的に参加しています。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです