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登米市の伝統野菜を育てよう

伝統野菜の栽培を通して、登米市の野菜のすばらしさや種を守ってきた人々の思いを知り、登米市の産業や伝統を守っていこうとする気持ちを育てることを進めています。

「WA!米谷~ともに生きる~」をテーマに自然・社会・人とのつながりを重視した教育活動の中で、5年生は総合的な学習の時間に「登米市の伝統野菜を育てよう」という課題に取り組んでいます。

4年前、市内の長下田(なげた)地区で栽培されている「長下田うり」の地種をいただく機会がありました。この種は次の年までとっておくことができないものなので1年でも栽培しない年があれば途絶えてしまいます。その種をきっかけとし伝統野菜の栽培を通して児童自らが価値観を見つめ直し持続可能な社会づくりに参画するための力を付けさせていきたいと考え、このような活動が始まりました。

5年生は登米市の産業経済部の方から登米市の伝統野菜について教えていただいたり伝統野菜の生産者の方などからお話を聞いたりすることで登米市の伝統野菜について学習します。栽培については、6年生が種の継承者として自分たちで採種した伝統野菜の種を5年生に託し、学校園にて栽培し夏休み明けに収穫をしています。長下田うりの他に「よめごささげ」「もちとみぎ」などがあり、収穫後の野菜についても地域ボランティアさんの協力をいただきながら漬け物に挑戦したり、児童のオリジナリティあふれる料理コンテストなどを行ったりしています。栽培や調理でうまくできなかったことについては,失敗の原因も含め種と共に次年度へと引き継いでおり、6年生では伝統野菜から伝統料理へと活動を広げ、食と文化の関係について学習しています。

このように児童は伝統野菜の栽培を通して伝統を引き継ぐ大切さについて実感しつつ、新たな伝統を作る喜びを感じています。これらの活動については毎年2月の学習参観の際に保護者へ向けて発信しています。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです