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(日本語) 自然を大切にする心を育む「くじゅう九電の森」での環境教育

九電みらい財団は、子どもたちの環境保全意識を啓発し、将来の環境保全につなげることを目的に、九州電力㈱の社有林「くじゅう九電の森」にて、講話と体験プログラムから成る環境教育を展開しています。


「森林観察」によって、森に多様な生きものが生息していることを認識

環境教育プログラムでは、「講話」で学んだことを「体験」を通して実感することで、より納得感が得られ理解が深まるように構成しています。子どもたちに、自分の行動次第で地球温暖化の抑制につながることを認識してもらい、環境保全意識の啓発につなげています。また、独自のテキスト『環境学習ガイドブック 私たちのくらしと森』を作成し、子どもたちに配布。環境教育で活用するとともに、学校や家庭でも復習や実践ができるように工夫しています。

(1)講話
・地球温暖化の現状や原因、自分たちの生活が地球温暖化に与える影響について学ぶ。
・森の公益的機能には、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収する働きや、水源涵養機能、災害防止機能、生物多様性の保全機能もあり、自分たちの生活と密接に関わっていることを学ぶ。
・電気を無駄づかいしないことが、二酸化炭素排出の抑制につながることを伝え、身近な家電(エアコン、冷蔵庫、照明など)の省エネ方法を学ぶ。

(2)体験
・「土壌透水実験」では、森の土と公園の土に水を流し、水の流れ方や、流れ出てくる速さ、量などを比較し、水源涵養機能や災害防止機能を実際に目で見て確認する。
・「林業体験」では、間伐(森の適正な管理)をすることで、林内に光が入り、二酸化炭素の吸収量が増加することをはじめ、水源涵養機能、災害防止機能、生物多様性保全などの機能が向上することを理解する。
・「森林観察」では、生物の多様性を実感するとともに、群状択伐施業地において、間伐により森がどのように変化するかを観察し、適正管理の効果を実感する。
・「森の工作」では、間伐材を使って工作を行い、森林資源を使うことで二酸化炭素の固定につながることや、結果的に森林保全につながっていくことを学ぶ。また、作ったものを持ち帰って日常的に使ってもらい、体験を思い出してもらうツールとしても活用。


「林業体験」の間伐によって、生物多様性が向上することを学習

更新日:2018.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです