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(日本語) ちくご川子ども学芸員養成講座

筑後川の自然を守るリーダーとなる子どもたちを育てよう、と活動して8年になります。専門家が密着して活動し、昆虫の生態について調査研究した成果を自分の作品にまとめて発表した人を「子ども学芸員」に認定しています。


子どもたちが筑後川の環境と生物を調査研究して発表する活動です。

2003年に発足した当団体は、筑後川をまるごと博物館とみなして、その自然や川と水の大切さなどを学ぶ活動を行っており、筑後川流域の市民団体や各分野の専門家たちと連携して、流域住民のための様々な体験活動を実施しています。活動拠点の筑後川防災施設「くるめウス」の周辺は、九州一の大河筑後川と支流高良川の合流部にあり、市街地に隣接しながらも、自然が豊かな環境です。水際にはオオタチヤナギが茂り、オギやツルヨシなどが群生し、草原を隔てた堤防上にはクスノキやエノキなどの林があります。ここには水辺を好むトンボやバッタ、チョウ類など多くの昆虫が生息しています。ここは、子どもたちが安全に気軽に自然と触れ合える貴重な場所となっています。
この活動は7月から12月まで毎月1回、計6回の連続講座に参加する必要があります。専門家が子どもたちに密着指導し、5回の野外活動を重ねて各自の調査研究を行い、最終回に自分の調査研究成果のまとめの作品を作り、保護者や一般の人々約50人の前で各自発表するまでが一連の流れとなっています。最後の発表までできた人には、「ちくご川子ども学芸員」の認定書を授与します。参加者にとってハードルは高いですが、「やりがい感があり、子どもの成長が実感できる」「発表まで体験できて良い」「新しい仲間づくりができた」などと、子どもたちや保護者に好評となっています。
この活動には、子どもたちのどんな質問にも対応できる専門家が、密着して参加しています。しかし、あくまで活動の主体は子どもたちで、彼らが自ら興味あることを見つけて調査研究し、それを自分で作品にまとめて発表するまでの、一連のアドバイスと手助けをしています。
この活動には、地域や学校の壁を越えて子どもたちが集まり、小学生から高校生まで年齢の差も関係なく、情報を交換し合い、お互いに教え合うことで切磋琢磨でき、良い友達作りの場となっています。学校ではなかなかできにくい、このような場が求められているのです。


最終回に、各自のまとめをみんなの前で発表します。

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです